博士
ここはみんなで作り上げるノウハウサイトにしていくサイトだぞい。
是非カスタマイズの事例などコメントして欲しいのじゃ!
| T-CODE | S_E91_86000021 |
| 概要 | このカスタマイズは、銀行口座管理で使う銀行口座マスタデータの基本設定を定義するものです。 具体的には、修正プロセスの機密項目、承認パターンの定義、承認パターンの割り当てなどを定義します。 このカスタマイズは、主にSAP導入時に設定されます。 また、新しい会社コードや勘定体系を追加し、それらの環境下で銀行口座マスタの運用ルールを変更する場合にも設定が必要になることがあります。 |
| テーブル | FCLM_BAM_AC_TYPE:Bank Account Type FCLM_BAM_AC_TYPT:Bank Account Type Text FCLM_BAM_REQFLD:ワークフローをトリガするセンシティブ項目定義 FCLM_BAM_SV:選択バリアント FCLM_BAM_BSIMP:Bank Statement Import Type Definition FCLM_BAM_BSIMP_T:Bank Statement Import Type Description FCLM_BAL_BSRGRP:Define Reconciliation Group for Bank Statement FCLM_BAL_BSRGRPT:Bank Statement Reconciliation Group FCLM_BAM_SIGGRP:Signatory Group Definition FCLM_BAM_SIGGRPT:Text table for signatory group FCLM_BAM_SIGPTN1:Singatory Pattern Definition I: General Case FCLM_BAM_SIGPTND:Signatory Pattern Determination FCLM_BAM_AC_APRJ:Account Automatic Approval or Rejection |
カスタマイズ設定
口座タイプ定義
T-CODE:S_E91_86000021 を実行すると、銀行口座の口座タイプの一覧が表示されます。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- タイプ:口座が関連付けられている取引のタイプを示す銀行口座タイプ ID です。当座預金、税口座、投資口座などがあります。例: 01(ロックボックス口座)
- 契約タイプ:銀行口座の契約の種類を表す区分です。現在の口座(英語の画面では Current Account で、当座預金の口座)・支払サービスプロバイダ口座・技術口座・インハウスバンク口座・その他から選びます。銀行口座マスタデータのアクションの設定・タブの非表示・銀行口座開始プロセスの有効化などは、契約タイプごとに設定が分かれます。例: 現在の口座
修正プロセスの機密項目の一覧
画面左の「ダイアログ構造」で「修正プロセスの機密項目」をダブルクリックすると、機密項目の一覧が表示されます。
ここで定義した項目を銀行口座マスタデータで変更すると、銀行口座の管理モードに応じて、ワークフロー・二者チェック・二重管理の承認プロセスがトリガされます。
直接変更モードの銀行口座では、銀行口座マスタデータの新規バージョンが生成されます。一覧で行を選んで「詳細」を押すと、その機密項目の詳細画面に移ります。
下の画像は、オブジェクト「銀行口座」・項目名 ACC_NUM の行を選んだところです。

主な設定項目
- 行:詳細を見る機密項目の行です。この例では、オブジェクト「銀行口座」・項目名 ACC_NUM(銀行口座番号)の行です
- 詳細:選んだ機密項目の詳細画面に移ります
修正プロセスの機密項目の詳細
詳細画面では、選んだ機密項目のオブジェクト・項目名と、制限・無効の設定を確認できます。「支払承認者」と「当座貸越限度」のセクションでは、既存データの変更だけでなく新規エントリも変更とみなされます。

主な設定項目
- オブジェクト・項目名:機密項目として扱う項目を指定します。
- オブジェクト:機密項目が含まれているオブジェクトです。「銀行口座」(銀行・国/地域・会社コード・通貨など一般データタブの項目)、「当座貸越限度」(当座貸越限度タブの項目)、「支払承認者」(支払承認者タブの項目)、「取引銀行口座」(取引銀行口座コネクティビティタブの項目)などから選びます。この例では「銀行口座」です
- 項目名:機密項目として定義するテーブル項目名です。この例では ACC_NUM(銀行口座番号)です
- 制限・制限値:銀行口座が特定の口座タイプや会社コードに属している場合にだけ承認プロセスをトリガしたいときに、機密項目に制限を付けます。
- 制限:制限の種類です。選べる値は「選択バリアント」です。この例では空(制限なし)です
- 制限値:制限に「選択バリアント」を選んだときに、「機密項目の選択バリアント定義」で定義した選択バリアントを指定します。この例では空です
- 無効:事前定義された機密項目のエントリを無効にする区分です。事前定義済のエントリは削除できないため、同じ項目に口座タイプなどで絞った新規エントリを定義するときは、事前定義のエントリに「無効」を付けます。無効にしないと、事前定義のエントリも影響します。この例ではオフです
機密項目の選択バリアント定義
画面左の「ダイアログ構造」で「機密項目の選択バリアント定義」をダブルクリックすると、選択バリアントの一覧が表示されます。
選択バリアントは、銀行口座が特定の口座タイプまたは会社コードに属している場合にだけ、機密項目の変更でワークフローがトリガされるようにするための条件です。
定義した選択バリアントは、「修正プロセスの機密項目」で「制限」に「選択バリアント」を、「制限値」に選択 ID を指定して使います。
「内部 GUID」は行ごとの技術 ID です。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- 選択 ID:選択バリアントを識別する ID です。「修正プロセスの機密項目」の「制限値」に指定する値になります。この例では S001 です
- 項目名:制限の対象にする項目です。口座タイプか会社コードを選びます。この例では「口座タイプ」です
- 符号・Option・低:制限値の条件を指定します。
- 符号:条件に合う値を含める(包含)か、除く(除外)かを指定します。この例では「包含」です
- Option:値の比べ方です。「等しい: 単一値」「の間: 値の範囲」「パターンを含む」などから選びます。この例では「等しい: 単一値」です
- 低:比べる値です。「の間: 値の範囲」では範囲の下限になり、上限は右側の「高」の列に入れます。この例では 01(口座タイプ 01)です
銀行報告書のインポート方法の定義
「ダイアログ構造」で「銀行報告書のインポート方法の定義」をダブルクリックすると、銀行報告書のインポート方法の一覧が表示されます。ここで定義した方法は、銀行口座マスタデータの「追加データ」タブで、「日締銀行報告書のインポート方法」と「イントラデイ報告書のインポート方法」として選びます。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- インポート方法 ID:銀行報告書のインポート方法の技術 ID です。インポート方法ごとに一意の ID を入力します。画面の例では Z_EBS_JOB です
- 口座テキスト:インポート方法の内容説明です。画面の例では「バッチジョブによる電子銀行報告書インポート」です
銀行報告書グループ定義
「ダイアログ構造」で「銀行報告書グループ定義」をダブルクリックすると、銀行報告書グループの一覧が表示されます。銀行報告書グループは銀行報告書の照合に使うグループで、銀行口座マスタデータの銀行口座ごとに持つ項目です。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- 銀行報告書グループ:グループを識別するキーです。5 桁まで入力できます。画面の例では DOM です
- グループ名:銀行報告書グループの名前です。画面の例では「国内銀行口座」です
支払承認者グループの定義
「ダイアログ構造」で「支払承認者グループの定義」をダブルクリックすると、支払承認者グループの一覧が表示されます。
支払承認者グループは、支払を承認する権限がある承認者のグループです。
このグループを使って、「承認パターンの定義」で支払承認パターンを定義します。
支払承認者グループを使うには、カスタマイジングアクティビティ「有効化: 支払承認」で支払承認機能を有効にしておく必要があります。
この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- 承認者 Grp:支払承認者グループの ID です。この例では G001 です
- 口座テキスト:支払承認者グループの内容説明です。この例では「2 ステップ承認 – 第 1 ステップ」です
承認パターンの定義
「ダイアログ構造」で「承認パターンの定義」をダブルクリックすると、承認パターンの一覧が表示されます。
承認パターンは、支払承認者グループとその承認順序を指定して、支払承認プロセスを定義するものです。
承認パターンには連続と非連続の 2 つのタイプがあり、1 つのパターンに支払承認者グループを 1 行ずつ登録します。連続パターンには最大 4 つのステップを割り当てられます。
非連続パターンには 2 つ以上の支払承認者グループを割り当てる必要があります。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- パターン:承認パターンの ID です。同じ ID で支払承認者グループごとに行を登録し、1 つのパターンにします。この例では P001(連続)と S001(非連続)です
- 非連続・承認順序:承認パターンのタイプと、支払承認者グループが承認する順序を指定します。
- 非連続:非連続の承認パターンにする区分です。非連続パターンでは、すべての支払承認者グループが承認依頼を同時に受け取り、任意の 2 つの支払承認者グループが承認すると承認が完了します。この例では S001 の行がオンです
- 承認順序:連続パターンで、支払承認者グループが支払を承認する順序(第 1 ステップ〜第 4 ステップ)です。第 1 ステップの支払承認者グループが承認した後に、第 2 ステップの支払承認者グループが承認依頼を受け取ります。非連続パターンの行は空白のままにします。この例では、P001 の G001 が第 1 ステップ、G002 が第 2 ステップです
- 承認者 Grp:その行で支払を承認する支払承認者グループです。「支払承認者グループの定義」で定義したグループを指定します。この例では、P001 は G001・G002、S001 は SG01・SG02 です
- 通貨・支払の最低額・バッチの最低額:そのステップで処理する支払の最低額を決めます。
- 通貨:最低額の通貨です。この通貨が支払通貨と異なる場合は、換算レートタイプ M で換算されます。この例では空です
- 支払の最低額:そのステップで処理するために必要な、支払伝票の最小額です。支払バッチの承認プロセスが始まると、バッチの中で金額が最も大きい支払伝票がこの額を満たすかがチェックされます。この例では 0.00 です
- バッチの最低額:支払バッチの最低額です。支払伝票と支払バッチの両方の限度額を満たす支払バッチだけが、そのステップの支払承認者グループに送られます。満たさない場合は、そのステップがスキップされ、次のステップで評価されます。この例では 0.00 です
承認パターン割当
「ダイアログ構造」で「承認パターン割当」をダブルクリックすると、承認パターンの割当の一覧が表示されます。
ここで、承認パターンを会社コードと銀行口座タイプに割り当てます。
支払が請求されると、支払の銀行口座の口座タイプと会社コードに基づいて、使う承認パターンが決まります。下の画像は、会社コード 1010 の行です。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- 会社・タイプ:承認パターンを割り当てる会社コードと銀行口座タイプです。会社コードだけを指定して口座タイプを空にすると、その会社コードのすべての口座タイプに承認パターンが適用されます。口座タイプだけを指定して会社コードを空にすると、すべての会社コードのその口座タイプに適用されます。この例では、会社コード 1010 の口座タイプ 01〜03 の行です
- パターン:割り当てる承認パターンです。「承認パターンの定義」で定義したパターンを指定します。この例では P001 と S001 です
- 優先度:同じ会社コードまたは口座タイプに複数の承認パターンが割り当てられているときの、承認パターンの優先度です。優先度の値 0 が最高の優先度です。この例では、P001 が 1、S001 が 2 です
自動承認/拒否の定義
「ダイアログ構造」で「自動承認/拒否の定義」をダブルクリックすると、自動承認/拒否の一覧が表示されます。
ここでは、銀行口座管理の承認一覧が空の場合、または承認パターンを定義できない場合の、Bank Communication Management(銀行通信管理)における自動アクションを、会社コードごとに指定します。この画面に詳細画面はなく、一覧で直接設定します。

主な設定項目
- 会社:自動アクションを指定する会社コードです。画面の例では 1010 です
- 承認/拒否:承認一覧が空の場合などに、支払バッチを自動で承認するか拒否するかを指定します。画面の例では「承認パターンが見つからないか一覧が空の場合に自動拒否」です
- 承認パターンが見つからないか一覧が空の場合に自動拒否:取引銀行口座の承認一覧が完全に空の場合、または承認パターンを定義できない場合に、すべての支払バッチが自動的に拒否されます
- 承認一覧が空の場合に自動拒否:取引銀行口座の承認一覧が完全に空の場合に、すべての支払バッチが自動的に拒否されます
- 承認一覧が空の場合に自動承認:取引銀行口座の承認一覧が完全に空の場合に、すべての支払バッチが自動的に承認されます。銀行通信管理および銀行口座管理のデフォルト値です
