博士
ここはみんなで作り上げるノウハウサイトにしていくサイトだぞい。
是非カスタマイズの事例などコメントして欲しいのじゃ!
| T-CODE | OT83 S_P00_07000249 |
| 概要 | 電子銀行明細書を利用するための基本的な設定を行います。 具体的には、銀行明細書の各取引を処理するための勘定シンボルの登録、勘定シンボルへのG/L勘定割当、転記ルールの定義、取引タイプの登録と紐付けなど、電子銀行明細書処理の土台となる設定を行います。 このカスタマイズは、銀行が提供する電子ファイルをSAPで読み込み、自動で会計伝票を生成・消込処理を行うために不可欠です。 この設定は、主にSAP導入時や、新たな銀行口座・銀行連携を追加する際に設定するカスタマイズです。 |
| テーブル | T033I:勘定設定: 勘定シンボル T033J:勘定設定: 勘定シンボルテキスト T033G:勘定 T028D:電子銀行業務内部処理の定義 T028E:T028D のテキストテーブル T033F:勘定設定: 転記ルール T028V:取引タイプ T028W:取引タイプ: 名称 T028G:外部処理から内部処理への置き換え T028B:センダ銀行の取引タイプ |
カスタマイズ設定
作業領域の入力
T-CODE:OT83 を実行すると、作業領域として勘定コード表を入力するダイアログが表示されます。ここでは INT(モデル勘定コード表)を例に説明します。

主な設定項目
- 勘定コード表:勘定コード表を一意に識別するキーです(例: INT)。入力して Enter を押すと、勘定シンボルの一覧が表示されます。勘定コード表は、「割当: 勘定 -> 勘定シンボル」の勘定設定で使います。
勘定シンボルの登録
勘定シンボルの一覧が表示されます。画面左の「ダイアログ構造」には、「割当: 勘定 -> 勘定シンボル」「転記ルールキー登録」「転記ルールの定義」「取引タイプ登録」「転記ルールへの外部取引タイプ割当」「取引タイプへの銀行勘定割当」があります。

主な設定項目
- 勘定シンボル:勘定設定のために任意に定義できるキーです(例: AGIOS、AUSG-UEBERWSG 支出振替)。転記ルールには勘定そのものではなく勘定シンボルが含まれ、勘定シンボルから勘定が導かれます。
- SIP 関連:内部開始支払に使う勘定シンボルであることを示すフラグです。内部開始支払は、銀行振替依頼の支払、口座振替オーダー、自動支払プログラムで生成された小切手による支払など、銀行口座の名義人が開始する支払です。このフラグを使うと、銀行報告書の処理だけでなく自動支払の処理でも、勘定シンボルによって銀行仮勘定の決定を簡略化・統合できます。
割当: 勘定 -> 勘定シンボル
ダイアログ構造の「割当: 勘定 -> 勘定シンボル」では、勘定シンボルごとに、転記先の G/L 勘定を決める勘定設定を登録します。設定は作業領域で入力した勘定コード表ごとで、勘定修正と通貨を入れると、さらに細かく勘定を分けられます。G/L 勘定コードには「+」のマスキングを使えます。たとえば BANK に ++++++++++ を入れると、BANK は取引銀行マスタで定義した取引銀行勘定の G/L 勘定コードに置き換えられるので、取引銀行勘定ごとに勘定シンボルを作らずに済みます。マスキングは常に 10 桁の勘定コードを基準にします。画面の例は、勘定コード表 INT(モデル勘定コード表)の設定です。

主な設定項目
- 割当: 勘定 -> 勘定シンボル:ダイアログ構造のノードです。ダブルクリックすると、作業領域の勘定コード表の勘定設定の一覧に移ります
- 勘定コード表:作業領域で入力した勘定コード表です。この例では INT(モデル勘定コード表)です
- 勘定シンボル:勘定設定のために任意に定義できるキーです。「登録: 勘定シンボル」で登録したキーを使います。この例では BANK・GELDEINGANG などです
- 勘定修正・通貨:勘定設定を細かく分けるための項目です。
- 勘定修正:銀行仮勘定コードの勘定割当を管理する項目です。標準の勘定コードの代わりに、銀行仮勘定コードに転記するときに使います。使わない場合は「+」を入れます。この例ではすべて「+」です
- 通貨:システム内の金額を管理する通貨コードです。G/L 勘定で別の通貨を使わない場合は、空白か「+」にします。この例ではすべて「+」です
- 勘定コード・テキスト:転記される G/L 勘定コードと、勘定シンボルの名称です。この例では、BANK(銀行口座)が ++++++++++ で取引銀行勘定の G/L 勘定コードそのもの、GELDEINGANG(現金受領勘定)が +++++++++9 で、取引銀行勘定の G/L 勘定コードの最後の 1 桁を 9 に置き換えた勘定です
- SIP 関連:内部開始支払に使う勘定シンボルであることを示すフラグです。この例ではすべてオフです
転記ルールキー登録
ダイアログ構造の「転記ルールキー登録」では、転記ルールのキーとテキストを登録します。転記ルールは、受取小切手・クレジットメモ・デビットメモなど、銀行報告書に含まれる SAP システムの取引を表し、総勘定元帳と補助元帳での転記を決めます。ここで登録したキーに、「転記ルールの定義」で転記詳細を、「転記ルールへの外部取引タイプ割当」で銀行の取引コードを割り当てます。画面の例では、0001(中間勘定からの資金インフロー)などの転記ルールが並んでいます。

主な設定項目
- 転記ルールキー登録:ダイアログ構造のノードです。ダブルクリックすると、転記ルールの一覧に移ります
- 転記ルール:総勘定元帳および補助元帳での転記ルールを指定するキーです。この例では 0001 から 0014 などです
- テキスト:転記ルールの名称です。この例では 0001 が中間勘定からの資金インフロー、0002 が銀行からの小切手クレジットメモです
転記ルールの選択
ダイアログ構造の「転記ルールの定義」をダブルクリックすると、転記ルールの一覧が表示されます。一覧には、転記ルールと転記範囲ごとに、借方・貸方の転記キーと勘定シンボル、伝票タイプなどが並びます。行を選んで「詳細」を押すと、その転記ルールの詳細画面に移ります。下の画像は転記ルール 0001 の転記範囲 1 を選んだところです。

主な設定項目
- 行:詳細を見る転記ルールと転記範囲です。この例では 0001 の転記範囲 1 です
- 詳細:選んだ転記ルールの詳細画面に移ります
転記ルールの詳細
転記ルールの詳細画面では、銀行報告書の明細をどう転記するか(転記詳細)を、借方と貸方の転記キー・勘定シンボルと、伝票タイプ・転記タイプで設定します。勘定には G/L 勘定コードではなく勘定シンボルを入れるので、転記先の勘定が違うだけの取引に、同じような転記ルールを何度も定義せずに済みます。

主な設定項目
- 転記ルール・転記範囲:転記詳細のキーです。
- 転記ルール:銀行報告書に含まれる SAP システムの取引(受取小切手・クレジットメモ・デビットメモなど)を表すキーです。この例では 0001 です
- 転記範囲:転記詳細を作る転記レコード(借方 -> 貸方)の番号です。1 つ目の転記レコードが転記範囲 1 で、通常は一般転記を表します。2 つ目は任意で転記範囲 2 です。転記が銀行関連会計だけに影響するか、補助元帳会計にも影響するかで、転記範囲 1 だけか、1 と 2 の両方を定義します。この例では 1 です
- 借方・貸方:転記レコードの借方と貸方です。
- 転記キー:明細に入力された取引のタイプを表すキーです。勘定タイプ、借方か貸方か、明細に入力できる・入力が必要な詳細が、転記キーから決まります。この例では借方が 40、貸方が 50 です
- 特殊仕訳コード:特殊仕訳取引を識別する区分です。代替統制勘定に更新される得意先・仕入先の明細では、特殊仕訳コードで勘定が決まります。この例では空です
- 勘定シンボル:勘定設定のために任意に定義できるキーです。転記ルールには勘定ではなく勘定シンボルが入り、勘定シンボルから勘定が導かれます。この例では借方が BANK、貸方が GELDEINGANG です
- 圧縮:転記の前に明細を自動的に圧縮することを示すフラグです。この例ではどちらもオフです
- 伝票タイプ・転記タイプ・分割転記キー・反対仕訳理由:転記の方法です。
- 伝票タイプ:銀行報告書から転記する伝票の伝票タイプです。この例では SA です
- 転記タイプ:G/L 勘定・補助元帳勘定への転記か消込か、消込の反対仕訳かを決めます。転記タイプによっては、借方か貸方の勘定と転記キーを空にします。この例では 1 です
- 分割転記キー:消込をせずに入金 (未消込) として勘定に転記するときに使う転記キーです。入力すると、消込がうまくいかなかったときに、転記プログラムが消込をせずに転記することを試みます。消込を試みる転記タイプを選ぶと入力できます。この例では空です
- 反対仕訳理由:伝票の反対仕訳理由です。この例では空です
- Simulate:ダイアログ「勘定設定シミュレーション」を開きます。置換・勘定コード表・勘定修正・通貨を入れて、勘定設定をシミュレーションします
取引タイプ登録
ダイアログ構造の「取引タイプ登録」では、取引タイプのキーと名称を登録します。取引タイプは、同じ外部取引(銀行の取引コード)の一覧を使う銀行勘定をまとめたものです。外部取引と転記ルールの対応は、取引タイプの行を選んでから、ダイアログ構造の「転記ルールへの外部取引タイプ割当」をダブルクリックして開きます。画面の例では、10MT(MT940 (SWIFT) ドイツ)の行を選んでいます。

主な設定項目
- 取引タイプ・名称:同じ外部取引で構成される銀行勘定をまとめるキーと、その名称です。外部取引のカスタマイジングの作業を減らせます。行を選ぶと、その取引タイプの外部取引の割当を開けます。この例では 10MT(MT940 (SWIFT) ドイツ)です
- 転記ルールへの外部取引タイプ割当:ダイアログ構造で「取引タイプ登録」の下にあるノードです。ダブルクリックすると、選んだ取引タイプの外部取引と転記ルールの割当の一覧に移ります
転記ルールへの外部取引タイプ割当
「転記ルールへの外部取引タイプ割当」では、選んだ取引タイプについて、銀行が使う取引コード(外部取引)を、SAP の転記ルールに割り当てます。転記の手順が同じ取引なら、取引コードが違っても同じ転記ルールに割り当てられます。たとえばこの例の 004 と 005 は、どちらも F010(仕入先口座振替)です。入金と支払は +/- 符号で分けます。カスタマイジングに無い外部取引を銀行が使うと銀行報告書の処理が強制終了するため、それを防ぐ外部取引 UNALLOCATED も定義できます。画面の例は、取引タイプ 10MT の割当です。

主な設定項目
- 取引タイプ・名称:「取引タイプ登録」で選んだ取引タイプです。この例では 10MT(MT940 (SWIFT) ドイツ)です
- 外部トランザクション・+/- 符号・転記ルール・解釈アルゴリズム・計画タイプ、取引・処理タイプ:外部取引ごとの割当の項目です。
- 外部トランザクション:銀行が支払処理の理由を示すために使う、書式に固有の取引コードです
- +/- 符号:入金と支払を区別する符号です
- 転記ルール:外部取引を変換する先の転記ルールです。「転記ルールキー登録」で登録したキーを使います
- 解釈アルゴリズム:銀行から戻された参照情報を使って、消し込む未消込明細を探す方法です
- 計画タイプ、取引:その取引について資金管理メモレコードを作るときの計画タイプです
- 処理タイプ:イギリス(BACS)・アメリカ(BAI)・ブラジル(BRADESCO/ITAU)の書式でだけ使う項目です
- 行の例:外部取引 051 の行です。この例では、+/- 符号が +(入金)、転記ルールが F001(中間勘定を介した現金受領)、解釈アルゴリズムが 001(標準アルゴリズム)です
取引タイプへの銀行勘定割当
ダイアログ構造の「取引タイプへの銀行勘定割当」では、銀行報告書をインポートする銀行勘定を、取引タイプに割り当てます。銀行勘定は、銀行コードと口座番号で識別します。通常は、1 つの銀行のすべての取引銀行勘定を同じ取引タイプに割り当てます。画面の例では、銀行コード 82080000・口座番号 2580061 の銀行勘定が、取引タイプ 10MT に割り当てられています。この銀行勘定は、会社コード 1010 の取引銀行 DEBK2 の口座です。

主な設定項目
- 取引タイプへの銀行勘定割当:ダイアログ構造のノードです。ダブルクリックすると、銀行勘定と取引タイプの割当の一覧に移ります
- 銀行コード・口座番号:取引タイプに割り当てる銀行勘定です。
- 銀行コード:銀行を識別するコードで、通常は銀行番号です。この例では 82080000 です
- 口座番号:銀行で管理される口座番号です。この例では 2580061 です
- 取引タイプ:銀行勘定を割り当てる取引タイプです。この例では 10MT です
- 通貨クラス・計画タイプ・集計・会社コード・資金管理勘定名・ワークリスト・自動決済なし・督促保留・日数:銀行勘定ごとの処理の設定です。主な項目は次のとおりです。この例ではどれも空白かオフ、日数は 0 です
- 通貨クラス:ISO 標準に準拠しない通貨コードを含む銀行報告書をインポートするときだけ使う、通貨コードクラスです
- ワークリスト:銀行報告書の転記で消し込めなかった未消込明細を、後処理で複数の銀行仮勘定から探すときに使う、G/L 勘定のワークリストです
- 自動決済なし:金額だけが消込の選択基準になる場合に、自動消込を行わないようにするフラグです
- 行の例:銀行コード 82080000・口座番号 2580061 の銀行勘定を、取引タイプ 10MT に割り当てた行です
