博士
ここはみんなで作り上げるノウハウサイトにしていくサイトだぞい。
是非カスタマイズの事例などコメントして欲しいのじゃ!
| T-CODE | OBA7 S_AL0_19000076 |
| 概要 | 財務会計の伝票タイプを定義します。 伝票タイプは会計伝票を分類するキーで、伝票ヘッダに記録されます。 伝票タイプごとに、伝票番号を採番する番号範囲、転記できる勘定タイプ(資産・得意先・仕入先・品目・総勘定元帳・二次原価)、反対仕訳に使う伝票タイプ、会社間転記やマイナス転記を許すかどうか、伝票入力時に必須にする項目(参照番号・伝票ヘッダテキスト)、外貨伝票で提案する換算レートタイプなどを設定します。 |
| テーブル | T003:伝票タイプ T003T:伝票タイプテキスト |
カスタマイズ設定
伝票タイプの一覧
T-CODE:OBA7 を実行すると、伝票タイプの一覧が表示されます。1 行が 1 つの伝票タイプで、テキストは一覧のまま変更できます。

主な設定項目
- タイプ:伝票タイプです。会計伝票を分類するキーで、伝票ヘッダに記録されます。伝票入力の制御と伝票に保存される属性を決め、伝票に割り当てられる番号範囲も伝票タイプから決まります
- テキスト:この伝票タイプで転記する取引の名前です(例: SA G/L 勘定伝票、KR 仕入先請求書)
- 位置:伝票タイプを指定して、その行まで一覧を送ります
この例のシステムには 94 の伝票タイプがあります。「位置」を押すと「他のエントリ」ダイアログが表示されます。

- 伝票タイプ:探す伝票タイプを入力します
- 続行:指定した伝票タイプの行が一覧の先頭に来ます
行を選んで「詳細」を押すと、その伝票タイプの詳細画面に移ります。

- 行の選択:詳細を見る伝票タイプの行を選びます
- 詳細:選んだ伝票タイプの詳細画面に移ります
伝票タイプの詳細
詳細画面は「詳細」「勘定タイプ」「管理データ」「特別使用」「初期設定値」「伝票入力時の必須項目」「JV」のグループに分かれています。画面上部の「前エントリ」「次エントリ」「他エントリ…」で、ほかの伝票タイプの詳細に移れます。

主な設定項目
- 伝票タイプ:設定する伝票タイプとそのテキストです
- 番号範囲:この伝票タイプの伝票に伝票番号を採番する番号範囲です。1 つの番号範囲を複数の伝票タイプで使えます
- 番号範囲情報:会計伝票の番号範囲(番号範囲オブジェクト RF_BELEG)の画面に移ります(次の「番号範囲情報」)
- 反対仕訳伝票タイプ:伝票を反対仕訳するときに使う伝票タイプです。指定しない場合は、元の伝票と同じ伝票タイプで反対仕訳伝票が登録されます。反対仕訳では外部伝票番号を割り当てられないため、外部伝票番号の伝票タイプには、内部採番の反対仕訳伝票タイプを指定する必要があります
- 権限グループ:伝票タイプの権限保護を拡張するための権限グループです。権限グループは、対応するアクティビティとともに権限オブジェクトに登録して使います
- 勘定タイプ:この伝票タイプの伝票で転記できる勘定です。資産・得意先・仕入先・品目コード・総勘定元帳・二次原価のうち、オンにした勘定にだけ転記できます
- 正味転記伝票タイプ:仕入先請求書をこの伝票タイプで転記すると、在庫や入庫/請求仮勘定などの明細が現金割引額を差し引いた正味額で転記され、現金割引額は内部処理キー SKV(現金割引消込 (正味額法))の勘定に転記されます。仕入先明細は割引前の総額のままです。正味金額での転記は、売掛金管理ではサポートされていません
- 得意先か仕入先:オンにすると、1 つの伝票に複数の得意先コード・仕入先コードを入力できなくなります。同じ得意先・仕入先への明細は複数入力できます
- マイナス転記可:個別明細をマイナス転記にできます。誤った転記を明細ごとに取り消して、取引金額への影響を消すときに使います。会社コードでマイナス転記が許可されていない場合、この設定は無視されます
- 会社間転記:伝票内の勘定割当を会社間にできます。会社間とは、勘定が複数の取引パートナ、または 1 つ以上の取引パートナと 1 つのグループ外部ビジネスパートナに割り当てられることです
- 取引先入力:パートナ会社(取引会社)をマニュアル入力できます。通常はマスタレコードから転送されるので、特殊なケースでだけ使います。⑩会社間転記がオフなら伝票全体に 1 つのパートナ会社を入力し、全明細にコピーされます。両方オンなら G/L 勘定明細ごとに入力できます
この例(伝票タイプ SA G/L 勘定伝票)では、番号範囲 01、反対仕訳伝票タイプ AB で、勘定タイプは 6 つともオン、マイナス転記可と会社間転記がオンです。

主な設定項目
- Batch Inputのみ:オンにすると、この伝票タイプはバッチインプットで登録される転記にだけ使えます
- 外国通貨伝票用換算レートタイプ:外貨の伝票で、伝票ヘッダに換算レートが指定されなかったときに提案する換算レートの換算レートタイプです。空欄の場合は平均レート(換算レートタイプ M)が使われます。別のレートタイプは、その換算係数が換算レートタイプ M のすべての通貨の換算係数と一致する場合にだけ使えます
- 参照番号:オンにすると、この伝票タイプで伝票を入力するときに参照番号が必須になります。たとえば KR でオンにすると、参照番号に仕入先請求書番号を入力でき、その参照番号は伝票日付とともに支払実行の DME ファイルに転送されます
- 伝票ヘッダテキスト:オンにすると、この伝票タイプで伝票を入力するときに伝票ヘッダテキストが必須になります
- 借方フラグ:JV 会計(合弁事業会計)で、この伝票タイプの借方明細に付ける内部リカバリフラグです
- 貸方フラグ:JV 会計で、この伝票タイプの貸方明細に付ける内部リカバリフラグです。リカバリフラグは伝票タイプ・原価要素・原価対象の 3 つのレベルで定義でき、この順に評価して最初に見つかったものが JV 会計システムに転送されます
この例(SA)では、外国通貨伝票用換算レートタイプが M で、Batch Inputのみ・参照番号・伝票ヘッダテキストはオフです。
番号範囲情報
詳細画面の「番号範囲情報」を押すと、会計伝票の番号範囲(番号範囲オブジェクト RF_BELEG「会計伝票番号範囲」)の画面が表示されます。伝票番号の番号範囲は会社コードごとに持つので、会社コードを指定して開きます。

- 会社コード:番号範囲を見る会社コードです
- 番号範囲(照会):指定した会社コードの番号範囲の間隔を表示します。右隣の「番号範囲」は変更、「番号範囲ステータス」はステータスの変更の画面です

主な設定項目
- 番号範囲の番号:伝票タイプの詳細の「番号範囲」に入れる番号です
- 年:この間隔を使える最後の年度(終了年度)です。年度ごとに間隔を設定するほか、9999 のように先の年度を入れた間隔も設定できます
- 開始番号:この間隔で採番する伝票番号の最初の番号です
- 終了番号:この間隔で採番する伝票番号の最後の番号です
- ステータス:番号範囲ステータスです。内部番号割当の間隔で、これまでに割り当てた最後の番号が入ります
- 外部:外部割当の区分です。オフの間隔では、伝票番号がこの範囲からシステムで採番されます
この例の会社コード 1010 では、2026 年の番号範囲 01 が 0100000000〜0199999999 で、伝票タイプ SA と AB がこの番号範囲を使います。KR は 19(1900000000〜)、KZ は 20(2000000000〜)、DR は 18(1800000000〜)、DZ は 14(1400000000〜)、RE は 51(5100000000〜)です。これらの間隔は、どれも外部がオフです。
別名コピー
新しい伝票タイプは、近い既存の伝票タイプをコピーして作れます。一覧で行を選んで「別名コピー…」を押すと、コピー元の値がすべて入った詳細画面が表示されます。

- 伝票タイプ:新しい伝票タイプのキーを入力します。ほかの項目もこの画面で変更できます
- コピー:入力したキーで伝票タイプを追加し、一覧に戻ります
すでにあるキーを入力して「コピー」を押すと、「同じキーのエントリがすでに存在します」と表示され、コピーされません。

- 追加された伝票タイプ:コピー元と同じテキストで一覧に追加されます
- メッセージ:テキスト(翻訳を含む)とともにコピーされた件数が表示されます。保存するまでは登録されません
代表的な伝票タイプの比較
よく使う 6 つの伝票タイプで、主な設定を比べます(この例のシステムの値です)。勘定タイプは、オンになっているものを書いています。
SA G/L 勘定伝票
番号範囲:01
反対仕訳伝票タイプ:AB
勘定タイプ:資産・得意先・仕入先・品目コード・総勘定元帳・二次原価
管理データ:マイナス転記可・会社間転記
外国通貨伝票用換算レートタイプ:M
6 つの勘定タイプすべてに転記できます。二次原価までオンなのは、この 6 つの中では SA だけです。
KR 仕入先請求書
番号範囲:19
反対仕訳伝票タイプ:空欄
勘定タイプ:資産・得意先・仕入先・品目コード・総勘定元帳
管理データ:マイナス転記可・会社間転記・取引先入力
外国通貨伝票用換算レートタイプ:G
伝票入力時の必須項目:参照番号
参照番号が必須なので、仕入先請求書番号を必ず入力します。外貨の請求書で伝票ヘッダに換算レートを指定しないと、換算レートタイプ G のレートが提案されます。

- 番号範囲:この伝票タイプの伝票に伝票番号を採番する番号範囲です。この例では 19 です
- 反対仕訳伝票タイプ:伝票を反対仕訳するときに使う伝票タイプです。指定しない場合は、元の伝票と同じ伝票タイプで反対仕訳伝票が登録されます。この例では空欄なので、反対仕訳伝票も KR になります
- 二次原価:勘定タイプの 1 つで、二次原価への転記を許可するフラグです。この例ではオフです
- 取引先入力:パートナ会社(取引会社)をマニュアル入力できるようにします。この例ではオンです
- 外国通貨伝票用換算レートタイプ:外貨の伝票で、伝票ヘッダに換算レートが指定されなかったときに提案する換算レートの換算レートタイプです。この例では G です
- 参照番号:オンにすると、この伝票タイプで伝票を入力するときに参照番号が必須になります。この例ではオンで、伝票入力時に必須です
KZ 仕入先支払
番号範囲:20
勘定タイプ:資産・得意先・仕入先・総勘定元帳
管理データ:マイナス転記可
品目コードがオフなので、品目勘定には転記できません。
DR 得意先請求書
番号範囲:18
勘定タイプ:資産・得意先・仕入先・品目コード・総勘定元帳
管理データ:マイナス転記可
KR と同じ勘定タイプですが、会社間転記・取引先入力・参照番号はオフです。
DZ 得意先支払
番号範囲:14
勘定タイプ:得意先・総勘定元帳
管理データ:マイナス転記可
得意先と総勘定元帳にしか転記できない、いちばん範囲の狭い例です。
AB 仕訳
番号範囲:01
勘定タイプ:資産・得意先・仕入先・品目コード・総勘定元帳
管理データ:得意先か仕入先・マイナス転記可・会社間転記・取引先入力
SA の反対仕訳伝票タイプです。SA と同じ番号範囲 01 を使います。得意先か仕入先がオンなので、1 つの伝票に複数の得意先・仕入先を入力できません。
比較のまとめ
この例のシステムでは、6 つとも権限グループ・正味転記伝票タイプ・Batch Inputのみ・伝票ヘッダテキスト・借方フラグ・貸方フラグが空欄(オフ)です。RE 請求書 – 総額は、反対仕訳伝票タイプに自分自身の RE を指定し、番号範囲 51 を使います。
設定のポイント
伝票タイプは会社コードに依存しない設定ですが、伝票番号の番号範囲の間隔(開始番号・終了番号)は、会社コードごとに「年」(終了年度)を付けて設定します。伝票タイプに番号範囲を指定したら、使う会社コードと年度に、その番号の間隔があるかを「番号範囲情報」で確かめます。
1 つの番号範囲を複数の伝票タイプで使えます。この例では SA と AB が番号範囲 01 を共有しています。伝票番号を伝票タイプごとに分けたいときは、別の番号範囲を指定します。
外部伝票番号の伝票タイプを作る場合は、反対仕訳伝票タイプに内部採番の伝票タイプを指定します。反対仕訳では外部伝票番号を割り当てられないためです。
「マイナス転記可」は、会社コード側でマイナス転記が許可されていなければ無視されます。「取引先入力」は「会社間転記」との組み合わせで、パートナ会社を伝票全体で 1 つ入力するか、G/L 勘定明細ごとに入力するかが変わります。
新しい伝票タイプは「別名コピー」で既存の伝票タイプから作ると、勘定タイプや管理データを引き継げます。
関連するカスタマイズ


