博士
ここはみんなで作り上げるノウハウサイトにしていくサイトだぞい。
是非カスタマイズの事例などコメントして欲しいのじゃ!
| T-CODE | FINSC_LEDGER S_E91_86000160 |
| 概要 | このカスタマイズは、総勘定元帳の定義と、その元帳で使用する通貨タイプの関連付けを行うものです。 これにより、必要な元帳(例えば、標準元帳や拡張元帳など)をシステムに設定し、各元帳がどのような目的で利用され、どの通貨(会社コード通貨、グループ通貨など)で管理されるかを決定します。 元帳間の依存関係や更新ルールなどもここで設定されます。 複数の会計基準に対応するための拡張元帳を設定したり、並行評価を可能にするために異なる通貨タイプを設定する際に必要となります。 このカスタマイズは、通常、SAP S/4HANAの導入時、または新しい会計基準やレポーティング要件に対応するために追加の元帳が必要になった時に設定します。 |
| テーブル | FINSC_CURTYPE:通貨タイプ FINSC_CURTYPET:通貨タイプテキスト FINSC_001A:Currency conversion settings for company code FINSC_LEDGER:Universal Journal Entry Ledger FINSC_LEDGER_T:Unified Journal Entry Ledger FINSC_LD_CMP:CompCode-Dependent Settings for Univ. Journal Entry Ledger FINSC_LD_CMP_AP:Allowed Combinations Ledger + CompanyCode + AccPrinciple |
カスタマイズ設定
元帳の一覧
T-CODE:FINSC_LEDGER を実行すると、元帳の一覧が表示されます。画面左の「ダイアログ構造」には、「通貨タイプ」「グローバル通貨換算設定」「会社コードの通貨換算設定」「元帳」「元帳の会社コード設定」「元帳および会社コードの会計原則」があります。

主な設定項目
- 元帳:総勘定元帳の元帳を識別するキーです(例: 0L リーディング元帳、0C 管理会計)。
- リーディング元帳:元帳の 1 つをリーディング元帳として指定します(例: 0L)。複数の元帳をリーディング元帳にすることはできません。リーディング元帳に取引データが含まれると、このフラグの選択を解除できなくなります。
- 元帳タイプ:元帳の用途を指定します(例: 標準元帳、追加元帳)。初期値は標準元帳です。追加元帳は標準元帳を拡張するもので、基本元帳の転記が非明示的に含まれ、特定の GAAP に必要な調整をマニュアルエントリで登録できます。
- 追加元帳タイプ:追加元帳に転記される仕訳のタイプを指定します。ビジネス要件に応じて、実際の伝票番号を含む完全な仕訳にするか、技術的な伝票番号を含む仕訳だけにするかを選びます。
- 基本元帳:追加元帳が拡張する元帳です(例: 0C・0E の基本元帳は 0L)。追加元帳には基本元帳のデータが非明示的に含まれます。基本元帳は 1 つで、標準元帳または別の追加元帳を指定できます。
元帳の選択
一覧で元帳の行を選び、ダイアログ構造の「元帳の会社コード設定」をダブルクリックすると、その元帳を使う会社コードの一覧が表示されます。下の画像は元帳 0L(リーディング元帳)を選んだところです。

主な設定項目
- 行:会社コードの設定を見る元帳です。この例では 0L(リーディング元帳)です
- 元帳の会社コード設定:ダイアログ構造のノードです。ダブルクリックすると、選んだ元帳の会社コード設定の一覧に移ります
元帳の会社コード設定の一覧
一覧には、元帳を使う会社コードごとに、会社名と通貨タイプが並びます。行を選んで「詳細」を押すと、その会社コードの詳細画面に移ります。下の画像は会社コード 1010 を選んだところです。

主な設定項目
- 行:詳細を見る会社コードです。この例では 1010(Company Code 1010)で、国内通貨タイプは 10、グループ通貨Type は 30 です
- 詳細:選んだ会社コードの詳細画面に移ります
元帳の会社コード設定の詳細
詳細画面では、元帳と会社コードの組合せごとに、会計年度バリアント・会計期間バリアント・会計原則・機能通貨と、元帳で使う通貨タイプを設定します。

主な設定項目
- 元帳・会社コード:この設定のキーです。この例では 0L(リーディング元帳)、1010(Company Code 1010)です
- 会計年度バリアント・会計期間バリアント:期間の定義です。
- 会計年度バリアント:会計年度の定義です。会計年度内の転記期間と特別会計期間の数、転記のときの転記期間の決め方を定義します。この例では K4(カレンダ年、4 つの特別会計期間)です
- 会計期間バリアント:会社コードが参照する会計期間の指定です。複数の会社コードで同じ会計期間バリアントを使えます。この例では 1010(バリアント 1010)です
- 元帳の会計原則:元帳で会社コードに割り当てる会計原則です。会計原則は、財務諸表の作成と提出の基準になる法的規制(IFRS・US GAAP など)の指定です。会計原則を元帳レベルで割り当てているときは、ここでは割り当てられません。食い違いがあると、この会社コードと元帳の組合せには転記できません。この例では USAP(米国 GAAP)です
- 機能通貨:主要な経済環境の通貨を指定します。会社コード通貨(10)か、ほかの 2 つの FI 通貨のどちらかを使えます。この例では 10(会社コード通貨)です
- G/L 勘定を使用したパラレル会計:この会社コードで、元帳を分けずに G/L 勘定でパラレル会計を行うことを示します。オンにすると、元帳と会社コードの同じ組合せに割り当てた会計原則が多すぎるというメッセージが表示されなくなります。この例ではオフです
- 国内通貨 (制度会計評価) – 第 1 FI 通貨:会社コードの国内通貨です。1 つ目の FI 通貨は常に会社コード通貨で、会社コードの設定で決まるため、ここでは変更できません。
- 通貨タイプ:この例では 10(会社コード通貨、EUR)です
- 元通貨タイプ:通貨換算を行う元の通貨タイプです。この例では 00(取引通貨)です
- グローバル通貨 (制度会計評価) – 第 2 FI 通貨:2 つ目の FI 通貨です。2 つ目と 3 つ目の FI 通貨には、グローバル通貨タイプか、SAP が提供しリーディング元帳に設定した通貨タイプを使います。
- 通貨タイプ:この例では 30(グループ通貨、USD)です
- 元通貨タイプ:通貨換算を行う元の通貨タイプです。この例では 10(会社コード通貨)です
- 管理会計対象通貨 (制度会計評価):管理会計の対象通貨の通貨タイプと、通貨換算を行う元の通貨タイプです。この例では通貨タイプ 70(管理会計対象通貨)、元通貨タイプ 00(取引通貨)です
元帳の会社コード設定の行の選択
元帳と会社コードの組合せに割り当てる会計原則は、元帳の会社コード設定の一覧で会社コードの行を選んでから、ダイアログ構造の「元帳および会社コードの会計原則」をダブルクリックして開きます。画面の例では、元帳 0L(リーディング元帳)の一覧で、会社コード 0001(SAP A.G.)の行を選んでいます。

主な設定項目
- 行の選択:会計原則を見る会社コードの行を選びます。この例では 0001(SAP A.G.)です
- 元帳および会社コードの会計原則:ダイアログ構造で「元帳の会社コード設定」の下にあるノードです。ダブルクリックすると、選んだ元帳と会社コードの会計原則の一覧に移ります
元帳および会社コードの会計原則
「元帳および会社コードの会計原則」では、元帳と会社コードの組合せごとに、関連する会計原則を割り当てます。このビューを使うのは、元帳を分けずに、1 つの元帳の中で G/L 勘定を使ってパラレル会計を行う場合だけです。そのときは、元帳の会社コード設定の詳細で「G/L 勘定を使用したパラレル会計」をオンにしておきます。会計原則ごとに元帳を分ける場合は、元帳と元帳の会社コード設定だけを設定し、このビューは使いません。SAP は、会計原則ごとに元帳を分ける方法を勧めています。画面の例は、「G/L 勘定を使用したパラレル会計」がオンの会社コード 0001(SAP A.G.)の、元帳 0L の会計原則です。

主な設定項目
- 元帳・会社コード:元帳の会社コード設定で選んだ組合せです。この例では 0L(リーディング元帳)と 0001(SAP A.G.)です
- 会計原則・会計原則の名称:元帳と会社コードの組合せに割り当てる会計原則と、その名称です。会計原則は、財務諸表の作成と提出の基準になる法的規制(IFRS・US GAAP など)の指定です。この例では 60(IFRS/PI)・GAAP(一般に公正妥当と認められた会計基準 (GAAP))・IAS(国際会計基準 (IAS))の 3 つです
通貨タイプ
ダイアログ構造の最初にある「通貨タイプ」では、会計管理で使う通貨タイプを定義します。通貨タイプは、SAP での通貨の役割(ロール)を決めるものです。元帳の会社コード設定の詳細で割り当てた 10(会社コード通貨)・30(グループ通貨)・70(管理会計対象通貨)も、ここで定義されています。SAP 標準の通貨タイプのほかに独自の通貨タイプも登録できますが、キーは Y1・Y2 のように Y か Z で始めます。伝票通貨(00)と会社コード通貨(10)は変更できません。

主な設定項目
- 通貨/評価タイプ・テキスト:通貨タイプのキーと、その名称です。通貨タイプによって、通貨のロールが指定されます。この例では 10(会社コード通貨)・30(グループ通貨)・70(管理会計対象通貨)などです
- 評価ビュー:通貨タイプの評価ビューです。内部振替価格を使う場合は、制度会計評価・グループ評価・利益センタ評価の評価ビューごとに通貨タイプを分けます。この例では 30 が制度会計評価、31 がグループ評価、32 が利益センタ評価です
- 一般通貨タイプ:評価ビューと合わせて、通貨/評価タイプの値になる通貨タイプです。制度会計評価の通貨タイプでは空白で、グループ評価・利益センタ評価の通貨タイプでは、基準にする通貨タイプが入ります。この例では 31 と 32 の一般通貨タイプが 30 です
- 会社コード固有換算:通貨換算の設定を、会社コードごとに行うか、すべての会社コードに共通(グローバル)で行うかを決めるチェックボックスです。オンにすると「会社コードの通貨換算設定」、オフにすると「グローバル通貨換算設定」で換算の方法を設定します。この例では 10・20・70 がオフ、30 がオンです
グローバル通貨換算設定
ダイアログ構造で「通貨タイプ」の次にある「グローバル通貨換算設定」では、「会社コード固有換算」がオフの通貨タイプについて、すべての会社コードに共通の通貨換算の方法を設定します。換算の元にする通貨タイプ、換算レートタイプ、換算に使う日付、リアルタイムで換算するかどうかを決めます。画面の例では、10(会社コード通貨)・20(管理領域通貨)・70(管理会計対象通貨)の 3 つが登録されています。

主な設定項目
- グローバル通貨換算設定:ダイアログ構造のノードです。ダブルクリックすると、すべての会社コードに共通の通貨換算設定の一覧に移ります
- 通貨/評価タイプ・通貨タイプ:換算先の通貨タイプです。この例では 10(会社コード通貨)・20(管理領域通貨)・70(管理会計対象通貨)です
- 通貨:換算先の通貨です。独自の通貨タイプでは、ここに換算先の通貨を入力します。この例ではすべて空白です
- 元通貨タイプ:通貨換算を行う元の通貨タイプです。SAP 標準の通貨タイプでは、取引通貨(00)から換算するか、会社コード通貨(10)から換算するかを設定できます。この例では 10 と 20 が 00(伝票通貨)、70 が 10(会社コード通貨)です
- 換算レートタイプ・換算日付タイプ:換算に使うレートと日付です。
- 換算レートタイプ:換算レートの種類を示すキーです。外貨額の換算に使う電信売買買値・電信売買売値・平均レートなどを区別します。この例ではすべて M(電信売買仲値)です
- 換算日付タイプ:換算レートテーブルから、金額の換算に使う日付を決めます。伝票日付・転記日付・換算日付から選びます。この例ではすべて換算日付です
- リアルタイム換算:転記のときにリアルタイムで通貨換算を行うかどうかです。オフにすると、期末処理の外貨再評価で換算できます。この例ではすべてオンです
会社コードの通貨換算設定
ダイアログ構造で「グローバル通貨換算設定」の次にある「会社コードの通貨換算設定」では、「会社コード固有換算」がオンの通貨タイプについて、会社コードと通貨タイプの組合せごとに通貨換算の方法を設定します。項目はグローバル通貨換算設定と同じで、会社コードの列が加わります。画面の例は、会社コード 1010 の 30(グループ通貨)の行です。

主な設定項目
- 会社・会社名:換算を設定する会社コードです。この例では 1010(Company Code 1010)です
- 通貨/評価タイプ・通貨タイプ:換算先の通貨タイプです。この例では 30(グループ通貨)です
- 通貨:換算先の通貨です。この例では USD です
- 元通貨タイプ:通貨換算を行う元の通貨タイプです。この例では 10(会社コード通貨)です
- 換算レートタイプ・換算日付タイプ:換算に使うレートと日付です。
- 換算レートタイプ:換算レートの種類を示すキーです。この例では P(原価計画用標準標準換算レート)です
- 換算日付タイプ:金額の換算に使う日付を決めます。この例では換算日付です
- リアルタイム換算:転記のときにリアルタイムで通貨換算を行うかどうかです。この例ではオンです
