博士
ここはみんなで作り上げるノウハウサイトにしていくサイトだぞい。
是非カスタマイズの事例などコメントして欲しいのじゃ!
| T-CODE | OBB8 S_ALR_87003082 |
| 概要 | 支払条件を定義する設定です。 支払条件は、現金割引率と支払期間の組合せを 4 文字のキーで表したもので、受注・購買発注・請求書で使われ、資金管理・督促・支払処理に情報を渡します。 キーを得意先・仕入先のマスタに設定しておくと、伝票を入力するときにそのキーと条件が提案されます。 支払条件ごとに、支払基準日の決め方、現金割引の日数と率、正味支払の期日、使える勘定タイプ(得意先・仕入先)、支払保留キーと支払方法の初期値、分割支払かどうかを設定します。 同じキーは、財務会計と販売管理のマスタで共通に使います。 |
| テーブル | T052:支払条件 T052U:支払条件の独自説明 TVZB:得意先: 支払条件 TVZBT:得意先: 支払条件テキスト |
カスタマイズ設定
支払条件の一覧
T-CODE:OBB8 を実行すると、支払条件の一覧が変更モードで表示されます。画面右上の「照会」と「編集」で、照会モードと変更モードを切り替えます。変更モードでは、ツールバーに「新規エントリ」「別名コピー…」「削除」「変更取消」も表示されます。一覧は表ではなく、1 つの支払条件を 1 つのまとまりで表示します。

主な設定項目
- 支払条件・期限:上の段が支払条件のキー(4 文字)、下の段が期限です。期限は、基準日が月の何日までならその条件を使うかを表し、同じ支払条件に複数の条件を持たせるときに使います。期限を使わない支払条件は 0 です
- 支払条件テキスト・説明:上の段が支払条件テキスト(30 文字)、下の 4 段が説明です。説明は、詳細画面で設定した日数・割引率・固定日などから自動で作られる文(詳細画面の上部の説明を入力した支払条件では、その文)で、一覧では変更できません
- 位置:支払条件を入力して、一覧をその支払条件から表示します
この例のシステムには 46 件の支払条件があります(期限ごとに 1 件と数えます)。この例では「位置」で 0003 から表示しています。0003 は 14 日以内なら 3%、20 日以内なら 2% の現金割引、30 日で正味支払、0004 は月末を支払基準日にする条件、0005 は翌月 10 日を支払基準日にする条件です。
「位置」を押すと「他のエントリ」ダイアログが表示されます。支払条件(必要なら期限も)を入力して「続行」を押すと、一覧の先頭がその支払条件になります。

- 支払条件・期限:一覧の先頭に表示する支払条件と期限です(この例では支払条件 0003)
- 続行:入力した支払条件の位置に移ります
詳細を見る支払条件の左端のチェックボックスを選んで「詳細」を押すと、その支払条件の詳細画面に移ります。選んだ状態は「位置」で表示を移しても残るため、別の支払条件を開くときは「全選択解除」で選択を外してから選び直します。

- 選択:詳細を見る支払条件です(この例では 0003)
- 詳細:選んだ支払条件の詳細画面に移ります
支払条件の詳細
詳細画面では、支払条件の中身を枠ごとに設定します。下の画像は 0003(14 日 3%、20 日 2%、30 日正味)です。

主な設定項目
- 支払条件・期限:詳細を表示している支払条件と期限です
- 支払条件テキスト・説明:支払条件テキストは、支払条件の名称として一覧にも表示される 30 文字のテキストです。右の「翻訳照会」で他の言語のテキストを表示できます。説明は、自動で作られる説明と違う説明を表示したいときだけ入力します(空のときは自動の説明が使われます)
- 勘定タイプ:この支払条件を使える勘定タイプです。「得意先コード」と「仕入先コード」の両方をオンにするとすべての勘定タイプで、片方だけをオンにすると得意先だけ・仕入先だけで使えます
- 支払基準日計算:「固定日」は、明細の支払基準日を上書きする日です(31 は月末)。「追加月」は、支払基準日の月に足す月数です
- 支払保留/支払方法初期値:「支払保留キー」は、この支払条件を持つ得意先・仕入先への転記で、支払条件と一緒に提案される支払保留キーです。「支払方法」は、小切手・銀行振込などの支払の実行方法の初期値です。それぞれ右のチェックボックスをオンにすると、請求書の明細で支払条件のキーを変えたときにも支払保留キー・支払方法が支払条件から引き継がれます(オフのときは、明細を最初に入力したときだけ)
- 支払基準日初期値:伝票を入力するときに、支払基準日に提案する日付です。「初期値なし」「転記日付」「伝票日付」「入力日付」から 1 つ選びます
- 支払条件:「分割支払」は、請求書の金額を複数の支払期日に分けるときにオンにします。「繰返入力: マスタから補足」は、繰返入力のオリジナル伝票に支払条件のキーが無いときに、得意先・仕入先のマスタの支払条件を使うときにオンにします。下の表の 1.・2. の行は現金割引の条件で、「パーセント」に現金割引率、「日数」に支払基準日からの日数を入れます。3. の行は正味支払の条件で、パーセントの欄はありません。日数の代わりに期日を決めたいときは、「固定日」に日、「追加月数」に支払基準日の月に足す月数を入れます
- 説明:①〜⑦の設定から自動で作られる説明です。上部の説明を入力した支払条件では、その文が表示されます。入力はできません
- 入力ヘルプのエントリ非表示:オンにすると、この支払条件が入力ヘルプに表示されなくなります
この例の 0003 は、勘定タイプが両方オン、支払基準日計算の固定日・追加月がどちらも 0、支払基準日初期値が転記日付です。支払条件の表は、1. が 3.000% で 14 日、2. が 2.000% で 20 日、3. が 30 日で、説明には「14 日以内 3 % 現金割引」「20 日以内 2 % 現金割引」「30 日以内 正味支払」と表示されます。
支払条件テキストの右のボタン(翻訳照会)を押すと、支払条件テキストを他の言語で表示できます。

- 翻訳照会:言語を選んで、その言語の支払条件テキストを表示します
最初に「言語選択」ダイアログが表示されます。言語キーや名称で絞り込み、表示する言語の行を選んで「OK」を押します。

- 言語:テキストを表示する言語です(この例では EN 英語)
- OK:選んだ言語のテキストを表示します
「他言語でのテキスト照会」ダイアログに、ログオン言語と選んだ言語の支払条件テキストが並んで表示されます。

- 言語:テキストの言語です
- テキスト:その言語の支払条件テキストです。この例の 0003 は、日本語が「14 日 3%、20 日 2%、30 日正味」、英語が「14 Days 3%, 20/2%, 30 Net」です
代表的な支払条件の比較
よく使われる形の支払条件で、詳細画面の設定を比べます(この例のシステムの値です)。
支払基準日の決め方: 0001・0004・0005
0001 控除なしの即時支払
支払基準日計算:固定日 0・追加月 0、支払基準日初期値:伝票日付
支払条件:すべて 0、説明:即日支払 正味支払
現金割引も支払期間も無い支払条件で、説明のとおり支払基準日に正味で支払います。支払基準日には伝票日付が提案されます。
0004 月末から
支払基準日計算:固定日 31・追加月 0、支払基準日初期値:転記日付
支払条件:すべて 0、説明:即日支払 正味支払 / 当月 末日 日の支払基準日
支払基準日計算の固定日 31 で、支払基準日がその月の末日に置き換わります。
0005 翌月の 10 日から
支払基準日計算:固定日 10・追加月 1、支払基準日初期値:初期値なし
支払条件:すべて 0、説明:即日支払 正味支払 / 翌月 10 日の支払基準日
固定日 10 と追加月 1 で、支払基準日が翌月 10 日に置き換わります。支払基準日初期値が初期値なしなので、伝票の入力で支払基準日は提案されません。
現金割引と支払期日: 0003・0007
0003 14 日 3%、20 日 2%、30 日正味
支払基準日初期値:転記日付
支払条件:1. 3.000% 14 日、2. 2.000% 20 日、3. 30 日
支払基準日からの日数で現金割引と正味支払の期限を決める、基本の形です。
0007 翌月 15日/31日 2%…(期限 15 と 31 の 2 件)
期限 15:1. 2.000% 固定日 15・追加月数 1、2. 固定日 31・追加月数 1、説明:翌月 15 日以前 2 % 現金割引 / 翌月 末日 日以前 正味支払
期限 31:1. 2.000% 固定日 31・追加月数 1、2. 固定日 15・追加月数 2、説明:翌月 末日 日以前 2 % 現金割引 / 2 月目 15 日以前 正味支払
同じ支払条件 0007 に期限 15 と期限 31 の 2 件があり、支払基準日が月の 15 日までなら期限 15 の条件、16 日以降なら期限 31 の条件が使われます。期日を日数ではなく、支払条件の表の固定日と追加月数で決めています。

- 期限:基準日が月の何日までならその条件を使うかを表します。同じ支払条件に複数の条件を持たせるときに使います。この例では 15 です
- パーセント:支払条件の表の現金割引率です。この例では 1. が 2.000%、2. が 0.000% です
- 固定日・追加月数:日数の代わりに期日を決めるときに使います。「固定日」に日、「追加月数」に支払基準日の月に足す月数を入れます。この例では 1. が 15 日・1 か月、2. が 31 日・1 か月です
- 説明:設定から自動で作られる説明で、入力はできません。この例では、翌月 15 日までなら 2% の現金割引、翌月末までに正味支払という内容です

- 期限:基準日が月の何日までならその条件を使うかを表します。この例では 31 で、基準日が 16 日以降なら期限 15 ではなくこの条件が使われます
- パーセント:支払条件の表の現金割引率です。この例では 1. が 2.000%、2. が 0.000% です
- 固定日・追加月数:日数の代わりに期日を決めるときに使います。「固定日」に日、「追加月数」に支払基準日の月に足す月数を入れます。この例では 1. が 31 日・1 か月、2. が 15 日・2 か月です
- 説明:設定から自動で作られる説明で、入力はできません。この例では、翌月末までなら 2% の現金割引、2 か月後の 15 日までに正味支払という内容です
0004 の固定日は「支払基準日計算」の枠にあり、支払基準日そのものを置き換えます。0007 の固定日は「支払条件」の表にあり、現金割引や正味支払の期日を決めます。同じ「固定日」でも、どちらの枠に入れるかで意味が変わります。
分割支払: 0009
0009 分割支払 3 回で支払可能
支払条件:分割支払オン、表はすべて 0、支払基準日初期値:初期値なし
説明:債務 ( 3 一部支払金額) / 1 分割支払: 30.000 % (支払条件 NT60 による) / 2 分割支払: 40.000 % (支払条件 NT30 による) / 3 分割支払: 30.000 % (支払条件 0001 による)
0009 では支払条件の表はすべて 0 で、分割の割合と分割分ごとの支払条件は別の設定で定義されています。この画面の説明には、その内訳が表示されます。

- 分割支払:請求書の金額を複数の支払期日に分けるときにオンにします。この例ではオンです
- 支払基準日初期値:伝票を入力するときに、支払基準日に提案する日付です。この例では初期値なしなので、支払基準日は提案されません
- 説明:設定から自動で作られる説明です。分割支払の支払条件では、分割の内訳が表示されます。この例では、3 回の分割支払の割合と、分割分ごとの支払条件(NT60・NT30・0001)です
仕入先専用・独自の説明・支払方法: Z005
Z005 月末締め、翌月15日支払い
期限:31、勘定タイプ:仕入先コードだけオン
支払基準日計算:固定日 15・追加月 1、支払方法:T、支払基準日初期値:初期値なし
説明(上部):月末締め、翌月15日支払い、支払条件テキスト:空
仕入先だけで使う支払条件です。上部の説明に入力した文が、自動の説明の代わりに下の説明にも表示されます。支払方法 T が、この支払条件を使う明細の支払方法の初期値になります。

- 期限:基準日が月の何日までならその条件を使うかを表します。この例では 31 です
- 説明:自動で作られる説明と違う説明を表示したいときだけ入力します。空のときは自動の説明が使われます。この例では 月末締め、翌月15日支払い と入力されています
- 勘定タイプ:この支払条件を使える勘定タイプです。片方だけをオンにすると、得意先だけ・仕入先だけで使えます。この例では仕入先コードだけがオンなので、仕入先だけで使えます
- 支払基準日計算:「固定日」は明細の支払基準日を上書きする日、「追加月」は支払基準日の月に足す月数です。この例では固定日 15、追加月 1 で、支払基準日が翌月 15 日になります
- 支払方法:小切手・銀行振込などの支払の実行方法の初期値です。この例では T です
- 支払基準日初期値:伝票を入力するときに、支払基準日に提案する日付です。この例では初期値なしです
- 説明:設定から自動で作られる説明です。上部の説明を入力した支払条件では、その文が表示されます。この例では上部の説明と同じ文が表示されています
設定のポイント
よく使われる支払条件は標準で用意されています。通常は標準の支払条件をそのまま使い、自動の説明と違う説明を表示したい、勘定タイプを限定したい、条件を変えたい、分割支払にしたい、といった場合に変更・追加します。合意した支払条件のキーは、得意先・仕入先のマスタに設定しておきます。
同じ支払条件のキーを得意先と仕入先の両方に使えますが、得意先用と仕入先用で別のキーにし、勘定タイプで使える側を限定しておくと、販売部門が得意先の支払条件を変えても、仕入先に影響しません。
支払条件テキストは、得意先コードがオンの支払条件だけで保存されます。得意先コードをオフにした支払条件(仕入先専用)を保存すると、支払条件テキストは保存されず、すでにあれば削除されます。
分割支払の支払条件では、分割の割合と分割分ごとの支払条件を「定義: 分割支払の支払条件」(T-CODE:OBB9)で定義します。この画面では、その内訳が説明に表示されるだけです。分割支払の支払条件をこの画面で削除すると、分割支払の支払条件の定義も一緒に削除されます。
支払保留キーに入力できるのは、「定義: 支払保留理由」(T-CODE:OB27)で定義した支払保留理由です。支払方法は、国ごとに定義した支払方法から選びます。
同じ支払条件のテーブルは、購買管理の IMG 活動「定義: 支払条件」(T-CODE:OME2)と、販売管理の IMG 活動「定義: 支払条件」からも保守できます。どの画面で変更しても、同じ支払条件が変わります。
