この記事を読むメリット
- SAPにおけるT-CODE:ME21N(基本的な購買発注伝票の登録)についての基本を理解することができます。
- 単純な購買発注伝票の作成だけではなく、在庫転送オーダーや返品伝票の作成方法も理解できます。
SAPにおける購買発注プロセスは購買依頼から発注書作成、必要に応じて承認プロセスを経て発注が行われます。
本記事ではT-CODE:ME21Nから購買発注伝票を作成する方法について解説しています。
MMモジュールでは基本的なトランザクションじゃからしっかり理解するんじゃよ!
この記事のポイント
購買発注プロセスとは?
購買発注プロセスの流れとしては通常、①購買依頼/見積→②発注処理→③納入処理を指します。
STEP1:依頼部門によって作成されたPR(購買依頼)をもとに購買部門が購買見積を行い、仕入先を選定します。(必要に応じて新規取引先の場合は、仕入先マスタの登録や購買情報マスタを登録します。)
STEP2:発注部門が仕入先に対して発注を仕入先に対して行います。この時、注文書を発行し、仕入先からは注文請書を受領することが一般的です。
STEP3:発注後は、仕入先からの納期を明細タブで管理しながら納入フォローを必要に応じて実施します。そして、納品された後には入庫や検収処理、請求書を受け取って請求書照合を行い債務を計上します。
SAPでの処理を表すと、以下のようになります。(購買見積は割愛)
本記事では購買発注の画面を詳しく解説していきます。
実機における操作イメージ(単純な購買発注)
では、実際の画面を通じて購買発注プロセスを実施していきます。
購買発注作成(T-CODE:ME21N)
購買発注伝票の作成を行います。
伝票は通常、伝票ヘッダと伝票明細に分かれています。
購買発注伝票ヘッダ
購買発注ヘッダでは仕入先コードや伝票日付といったどこにいつ発注を行うかの情報を入力します。
組織コードについては、あらかじめユーザIDに紐づけられている場合は購買組織や購買グループは入力不要です。
これらの情報を入力することで、発注がどの部門が実施したのかという情報が登録されます。
②購買発注伝票明細
購買発注明細では実際に品目やサービスを何個、どのように発注をするのかいつ納入されるのか、いくらで発注するのかといった項目について入力します。
基本的に購買情報マスタで仕入先×品目コードや購買組織をキーとして事前に情報が登録されている場合
いくらで発注するのか・消費税はどうなるのかといった税コードの情報や標準の納入予定日数などは提案されます。
このほか、発注した品目をどのプラントに入庫するのかといった情報は必須で入力が求められます。
もし個別に明細の情報を変更したい場合は各タブごとに情報を細かく設定することができます。
以下では例として、納入日程が5個のものを2個・3個に分かれて納入される形にしていることが確認できます。
購買発注明細 各タブの概要
購買発注伝票変更(T-CODE:ME22N)
登録した購買発注伝票の変更を行います。
数量や価格のほかにも、納入日付の変更などをここでは行うことができます。
今回は発注価格を変更してみます。(変更結果は照会画面で確認します。)
購買発注伝票照会(T-CODE:ME23N)
購買発注伝票照会登録や変更した購買発注伝票を参照します。
実機における操作イメージ(在庫転送オーダー)
在庫転送オーダーはプラント間で在庫の融通をしあう場合などで使用されます。
購買発注伝票を起票する場合は伝票タイプをUBにして、外部仕入先コードではなく供給元のプラントコードを入力して在庫転送オーダーを起票します。
在庫転送に関する細かなプロセスの違いについては以下の記事で詳細に紹介しています。
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実機における操作イメージ(返品)
仕入先に対する返品は2パターンあり、それぞれで移動タイプが異なることもあり処理が異なっています。
1つ目は、別の購買発注伝票を返品用として起票するパターン。
2つ目は、発注入庫した際にできる入出庫伝票を指定して入出庫登録を行う画面で仕入先に対する返品の入出庫伝票を起票するパターンに分かれます。
今回は1つめのパターンとして購買発注伝票内の返品明細フラグを設定する流れを説明します。
実機での見え方の違い
実際に返品明細フラグを立てて購買発注伝票を作成し、入出庫伝票の移動タイプを確認します。
この購買発注伝票についてMIGOで入庫を行います。
移動タイプは161という形で仕入先返品が自動的に指定されます。
すでに入庫済みで入出庫伝票が起票されているが、検品などで不具合が見つかり返品する要件が出た場合に、既存の入出庫伝票に対してはMIGO起点でも仕入返品ができます。(移動タイプは122となる)
さいごに
本記事では購買発注伝票の登録を例として、伝票タイプや入力項目について説明してきました。
購買発注の基本的なプロセスの理解につながればと思います。
本記事はこれで以上じゃ!
購買発注は画面の項目も多く複雑じゃが、ヘッダ・明細における入力値を操作の中で覚えていくのじゃ!