【SAP基礎】iDocについての解説

SAP-iDoc解説
販売出力マスタ

登場人物紹介

三崎レイナ
社会人1年目。新卒でITコンサルティングファームに就職。初配属がSAPプロジェクトにアサインされる。SAPがわからないことだらけで悩んでいたところ、会社の先輩にSAPラボの所長を紹介され、毎週末に所長とSAPのお勉強中!

博士
SAPラボの所長。SAP大好き博士!SAP導入プロジェクトを構想策定~運用保守まであらゆるフェーズを数多く経験。
いまは優しきおじいちゃんだが、プロマネバリバリの時代はかなり怖かったらしい。現在は引退しSAPの後進育成と啓蒙活動に従事中!
若者に負けぬようX(旧Twitter)も奮闘中。

この記事を読むメリット
  • iDocの構造、設定内容および確認方法を理解することができます。
  • iDocを使用したALEやEDIについて理解を深めることができます。

SAPのデータ連携で頻繁に登場する iDoc(Intermediate Document)。エラーが出たときに T-CODE:WE02を開いて調べるものの、「そもそも iDoc って何?」と思ったことはありませんか?

本記事では、iDoc の基本概念から、送受信の仕組み、トラブル対応のポイントまで、実務に役立つ知識を分かりやすく解説します。EDIや ALE との関係、カスタマイズの方法についても触れるので、SAP システムのデータ連携をスムーズにしたい方は必見です!

是非最後まで読んで頂き、iDocについて理解を深める一助になれば幸いです。

博士

さっそく解説していくぞい!

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新着のSAPフリーランス案件

【MM】

【製造業SAP(MM I/F設計)】フルリモート(大崎)/要件定義・外部設計

月額単価
1,400,000円 / 月
稼働場所
フルリモート
業務領域
要件定義, 設計
稼働率:
100%
作業内容:
製造業のSAPプロジェクトにおいて、MM(在庫購買管理)領域のインターフェース構築が重要なテーマとなっています。 本ポジションでは、MMの専門家として、お客様と直接要件を確認しながらインターフェースの設計を行い、その後の開発・テストまでの一連のタスクを単独で推進していただきます。 主な業務内容:
  • 顧客担当者とのディスカッションを通じた、MM領域のインターフェース要件定義
  • インターフェースの外部設計書の作成
  • 開発チームへの設計内容の連携、およびQ&A対応
  • 開発されたインターフェースのテスト計画策定、および実施
  • 関連ドキュメントの作成および更新

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

【製造業S/4HANA(ABAP開発)】東京・十条/設計・開発・テスト

月額単価
800,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
設計, 開発(ABAP/Fiori)
稼働率:
100%
作業内容:
製造業のS/4HANAプロジェクトにおいて、業務要件に合わせたアドオン機能の設計・開発がミッションです。 ご自身の得意なモジュール(SD, MM, PP, QM, FI, COのいずれか)を担当し、基本設計から開発、結合・総合テストまで、一連の開発工程を自律的に推進していただきます。 主な業務内容:
  • SAP S/4HANA環境におけるアドオン機能の基本設計、および詳細設計
  • ABAPによる開発・実装(BAdI, BAPI, ALV, Dynpro等の知見を想定)
  • 開発した機能の単体テスト、結合テスト、総合テストの実施
  • 他のSEとの要件確認や仕様調整などのコミュニケーション
  • 関連ドキュメント(設計書、テスト仕様書など)の作成

【MM】

【SD】

【製造業システム再構築(S/4 SD/MM)】東京・神保町/設計・開発

月額単価
1,100,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
設計, 開発(ABAP/Fiori)
稼働率:
100%
作業内容:
既存の基幹システムをSAP S/4HANAで再構築するプロジェクトです。 本ポジションでは、ロジスティクス領域(SD/MM)の専門家として、アドオン機能の設計から開発、テストに至るまでの一連の工程を中心メンバーとして担当していただきます。 主な業務内容:
  • 既存システムの機能解析・調査、およびS/4HANAへの移行に関する概要設計
  • 販売管理(SD/MM)領域におけるアドオン機能の基本設計・詳細設計
  • ABAP等による開発・実装
  • 開発した機能の単体テスト、および結合テスト支援
  • 関連ドキュメント(設計書、テスト仕様書など)の作成

【PP】

【SD】

【その他】

【S/4HANAグローバル展開支援】岡山(リモート相談可)/要件定義・導入(PP/QM/SD/LWM)

月額単価
1,200,000円 / 月
稼働場所
岡山県
業務領域
要件定義
稼働率:
100%
作業内容:
米国のグローバルテンプレートを基に、岡山拠点へSAP S/4HANAを導入するロールインプロジェクトです。 本プロジェクトでは、ご自身の専門モジュール(PPDS, QM, SD, LWM)のコンサルタントとして、要件定義からUAT、データ移行、導入後のハイパーケアまで、一連の導入プロセスを主体的に推進していただきます。 主な業務内容:
  • 担当モジュールにおける、業務プロセスの整理、および要件定義
  • グローバルテンプレートとのFit&Gap分析、およびアドオン要件定義書の作成
  • カスタマイズ設定、および開発チームとの連携
  • UAT(ユーザー受入テスト)、データ移行の支援
  • SIハイパーケア(本稼働後の初期サポート)
  • 米国テンプレート担当と岡山現地担当者とのコミュニケーション(英語・日本語)

【MM】

【SD】

【SAP保守運用(MM/SD)】大阪・肥後橋(リモート相談可)/リーダー・コンサルタント募集

月額単価
1,300,000円 / 月
稼働場所
大阪府
業務領域
運用・保守
稼働率:
100%
作業内容:
SAPのフルモジュールを対象とした大規模な保守運用プロジェクトです。 現在、並行してシステムのバージョンアップ案件も進行しており、プロジェクト全体では約50名が稼働しています。今回は、増加するシステム改善案件に対応するため、保守運用体制を強化するメンバーを募集します。 安定稼働の維持と継続的なシステム改善を中心メンバーとして推進していただきます。 募集ポジションと主な業務内容: ① チームリーダー(1名募集) 保守運用チーム(小規模開発案件含む)のリーダーとして、メンバー管理、タスク管理、顧客折衝、ベンダーコントロールなどを担います。 ② MM/SD コンサルタント(3名募集) MM/SDの専門家として、ユーザーからの問い合わせ対応、障害調査、システム改善の要件定義、設計、テストなどを担当します。

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

【その他】

【S/4HANA新規導入(CO-PC/PS)】東京(週1-2出社)/要件定義

月額単価
1,600,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
要件定義
稼働率:
100%
作業内容:
全社的な基幹システムをSAP S/4HANAで新規に構築する大規模プロジェクトです。 現在は要件定義の準備フェーズにあり、2025年10月より本格的な要件定義フェーズが展開されます。 本ポジションでは、原価・会計チームの一員として、特にCO-PC領域を中心に要件定義を主体的に推進していただきます。 主な業務内容:
  • CO(特にCO-PC)およびPS領域における要件定義の推進
  • ユーザー部門とのディスカッション、ワークショップのファシリテーション
  • 現行業務プロセスの分析、およびS/4HANAを前提とした新業務フローの設計
  • Fit&Gap分析、および課題に対する解決策の検討・提案
  • 関連ドキュメント(要件定義書、議事録など)の作成

【MM】

【S/4HANA日本ロールイン(品目マスターリード支援)】フルリモート/ユーザー側支援

月額単価
1,600,000円 / 月
稼働場所
フルリモート
業務領域
要件定義
稼働率:
100%
作業内容:
グローバルで使用されているSAP S/4HANAテンプレートを、日本の拠点へ展開するプロジェクトです。 本ポジションでは、お客様側の立場で導入を支援します。特に、プロジェクトの要となる品目マスタのデータ移行準備をリードしつつ、工場系・販売物流・会計といった複数領域をまたぐクロスファンクショナルな調整役として、ユーザー側リーダーのサポート全般を担当していただきます。 主な業務内容:
  • 品目マスタのデータ移行準備に関するリード業務、および計画策定・推進
  • 多数のステークホルダー(ユーザー部門、元請けベンダー、海外チーム等)とのコミュニケーションおよび調整
  • 工場系(PP)、販売物流(SD/MM)、会計(FI)など、複数領域にまたがる課題の整理と対応
  • ユーザー側リーダーのサポート業務全般(資料作成、会議ファシリテーション支援など)

【MM】

【SD】

【半導体SAP S/4HANA導入(SD/MM)】東京・品川(常駐)/マニュアル作成・権限テスト

月額単価
1,000,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
テスト
稼働率:
100%
作業内容:
大手半導体企業の基幹システムをSAP S/4HANAへ刷新するプロジェクトです。 本ポジションでは、プロジェクトの最終段階における品質向上と円滑な本稼働を目的とし、SD/MM領域の操作マニュアル作成や権限テストといった重要な業務を担当していただきます。 主な業務内容:
  • SAP SD/MMモジュールに関するユーザー向け操作マニュアルの作成
  • 権限テストの計画、準備、および実行
  • テスト結果の記録、および不具合発生時の報告
  • プロジェクトチーム内での連携、および進捗報告

【FI】

【SAP FI保守運用】東京・八重洲(常駐)/体制構築・課題対応

月額単価
900,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
運用・保守
稼働率:
100%
作業内容:
稼働中のSAPシステム(FI領域)において、ハイパーケア期間の終了に伴い、本格的な通常運用体制を構築することがミッションです。 本ポジションでは、新体制の構築支援から、日々発生するユーザーからの問い合わせ対応、および移行後に残された課題の解決まで、幅広い保守運用業務を中心メンバーとして担当していただきます。 主な業務内容:
  • ハイパーケアから通常運用への移行に伴う、保守運用体制の構築支援
  • エンドユーザーからの問い合わせ対応、および調査・回答
  • 移行後に残された課題の管理、および解決に向けた推進
  • 軽微な設定変更や改善提案
  • 関連ドキュメント(運用手順書、FAQなど)の整備

【MM】

【S/4HANAデータ移行管理(MM/PMO)】フルリモート/複数システム連携・計画管理

月額単価
1,200,000円 / 月
稼働場所
フルリモート
業務領域
その他
稼働率:
100%
作業内容:
S/4HANAを中核とし、BTP、Salesforce、スクラッチ開発システム等が連携するシステム環境へのデータ移行プロジェクトです。 本ポジションでは、移行コンサルタントとして、移行計画の策定から、複数システムをまたぐツール開発の作業管理、本番移行リハーサルの推進まで、データ移行に関する一連のマネジメント業務をPMOとして担当していただきます。 主な業務内容:
  • プロジェクト全体を見据えた、データ移行計画の策定、および関係各所との調整
  • 移行ツールの設計・開発・テストに関する作業管理、および進捗・課題管理
  • 本番移行を想定したリハーサルの計画策定、および実行管理
  • データ移行に関するリスクの識別、評価、および対策の検討
  • プロジェクト内での円滑なコミュニケーション促進、および報告業務
この記事のポイント

iDocとは?

iDocの役割とは?

iDoc(Intermediate Document) は、SAP システム間または SAP と外部システム間で データを交換するためのSAP独自の標準フォーマット です。「受注データを外部システムへ送信」 したり、「仕入先からの請求書データを受け取る」 といった場面で活用されます。

例えば、以下のようなケースでiDocが登場します。
✅ SAPから倉庫管理システム(WMS)に出荷指示を送る
✅ 取引先からの発注データをSAPの受注データとして取り込む
✅ 他のSAPシステム(別会社のSAPなど)とデータをやり取りする

レイナ

iDocはSAP内外のデータの橋渡しをする存在なのね!

iDocの利用シナリオ(EDI・ALE・BAPI連携)

SAPのデータ連携には、いくつかの方式があります。その中でも、iDocは特に以下の3つの方式で使用されます。

利用方式説明主な用途
EDI(Electronic Data Interchange)SAPと外部システム間の電子データ交換発注、請求書、出荷指示
ALE(Application Link Enabling)SAPとSAP間のデータ連携マスタデータの転送、関係会社取引
BAPI連携iDocを介してBAPIを呼び出す外部システム連携
もっと詳しく💡

EDI(Electronic Data Interchange)とは?

EDIは、SAPと取引先(顧客や仕入先)との間でビジネス文書を電子的に交換する仕組みです。例えば、小売業では店舗のPOSシステムから販売データを収集し、自動的に発注データを生成してSAPへ送信することがあります。この時、iDocが発注データを標準フォーマットで保持し、外部システムとやり取りします。

ALE(Application Link Enabling)とは?

ALEは、SAP同士のデータ交換に特化した仕組みです。異なるSAPシステム間でマスタデータ(顧客、仕入先、製品情報など)を同期するケースや、SAP同士の関係会社間取引時にP/O→S/O連携およびBilling→LIVを自動化するケースなどに使用されます。例えば、SAPのERPシステムとSAPのSCM(サプライチェーン管理)システム間で在庫データをやり取りする際に、iDocを利用して情報を統合します。

BAPI連携とは?

BAPI(Business Application Programming Interface)は、SAPの標準APIであり、リアルタイムでのデータ更新を可能にします。iDocを利用してBAPIを呼び出し、外部システムとSAPの間で特定のビジネスプロセスを実行することができます。

iDocの特徴

SAPシステムのデータ連携には、データベースの直接更新やファイル連携などの方法も考えられますが、iDocが広く使用されるのには理由があります。

それはiDocには下記の5つの大きなメリットがあり、利便性を高めているためです。

★メリット
  • 標準化:iDocはSAP標準の仕組みであり、マスタデータやトランザクションデータを効率的に送受信できます。
  • 柔軟性:セグメントと階層構造を持つIDocは、さまざまなデータ形式をサポートします。
  • エラー処理:iDocはエラー処理機能を提供し、詳細なエラー情報を追跡できます。
  • 非同期通信:iDocは非同期通信が可能であり、リアルタイムでなくてもデータ転送できます。
  • カスタマイズ可能:標準 iDoc の拡張も可能です。

その一方で、下記のようなデメリットもあります。

★デメリット
  • 複雑性:IDocの設定は複雑であり、正確な設定が必要です。特に初めての設定では学習コストがかかります。
  • パフォーマンスへの影響:IDocの処理はバックグラウンドで行われるため、大量のデータを処理する場合にはパフォーマンスに影響が出ることがあります。適切な設定とモニタリングが必要です。
博士

iDocによる処理は比較的高速じゃから、よく利用されるのじゃ!

iDocのデータ構造

iDocはツリー構造でデータを保持しており、以下の 3 つの主要セグメントで構成されます。

コントロールレコード(Control Record)

コントロールレコード(制御情報)は、iDocの基本情報を格納しており、「送信元」や「送信先」、「メッセージタイプ」、「iDoc番号」、「基本タイプ」などの情報を管理しています。このコントロールデータには、実際のアプリケーションデータは含まれていません。あくまで、iDocの送受信で必要な制御データが含まれています。データは、テーブルEDIDCに格納されています。

データレコード(Data Record)

データレコードは、送受信したい目的の伝票情報やマスタデータなどのアプリケーションデータが格納されています。階層構造を持っており、複数のセグメントから構成されており、伝票情報であれば、ヘッダー・明細・価格・取引先機能などの情報ごとにセグメント化されています。データは、テーブルEDID4に格納されています。

【例】販売受注 iDoc (ORDERS05) のデータ構造

SAP-iDoc WE30
iDocのデータレコードの階層構造 WE30

ステータスレコード(Status Record)

ステータスレコードでは、iDocのデータ処理ステップごとのステータス情報を保持しており、iDocの処理状況を管理しています。主に、iDoc生成・iDoc準備・ポート/アプリケーションへの受け渡し・アプリケーション更新処理ごとのステータスなどがあります。データはテーブル:EDIDSに格納されています。

複数のエラーが発生している場合は、ステータスごとに紐づくエラーメッセージを参照すると便利です。

ステータスコード説明
03iDoc 送信済み
12iDoc 処理成功
51iDoc 処理エラー
64iDoc 未処理
ステータスコードと説明

iDocの送受信フローを理解する

ここでは、受注、発注、出荷などのトランザクションデータをピックアップし、代表的なiDocの送受信フローについて解説します。

データや要件によっては、下記送受信フローと異なることがあるため、注意が必要です。
例えば、品目マスタ、得意先、仕入先などのマスタデータは標準で送信の仕組みが用意されており、変更ポインタが使われます。変更ポインタとは、マスタデータが変更されたときに書き込まれ、IDoc送信対象であることを表すレコードです。この変更ポインタをトリガーに、iDocが生成され処理されます。

送信(Outbound iDoc ; SAPから外部へデータを送る場合)

  1. アプリケーションデータ作成・更新(販売受注、購買発注など)
  2. メッセージ制御(Message Control)で iDoc 処理の起動
  3. iDoc 生成(Function Module)
  4. iDoc 送信(EDI Subsystem, ALE Layer)
  5. 外部システムに iDoc が転送される
  6. ステータス更新(成功/失敗を記録)

受信(Inbound iDoc ; 外部から SAP にデータを取り込む場合)

  1. 外部システムから iDoc 受信 ※iDoc番号は新たに発番されます。
  2. iDoc の解析(コントロールレコードをチェック)
  3. データマッピング(セグメントの解析)
  4. アプリケーションデータ作成・更新(受注作成、支払登録など)
  5. ステータス更新(成功/失敗を記録)

iDocのカスタマイズと拡張

iDocに関わるカスタマイズは多岐に渡り、要件に応じて使用する設定も異なります。
その為、ここではiDocに代表されるいくつかのカスタマイズを「データ構造に関する設定」「データ連携に関する設定」の2つに大別して解説していきます。

iDocのデータ構造に関する設定

iDocのデータ構造は上述した通り、ツリー構造であり、その構造を作っているのが以下のカスタマイズです。まずは全体像を下記図を使ってイメージして頂き、詳細の設定についてそれぞれ解説していきます。

SAP-iDocデータ
iDocデータ構造に関するカスタマイズ

メッセージタイプの定義(WE81)

iDocのデータ構造で開設した通り、iDocの上位構造にメッセージタイプ(Message Type)があります。
T-CODE:WE81を使用し、それを定義していきます。

標準のIDOCメッセージタイプは多数用意されており、あらゆるSAP標準伝票の連携に対応しています。
標準のタイプだけでなく、独自のメッセージタイプを定義することも可能です。

基本タイプの定義(WE30)

SAPのiDocにおいて、「基本タイプ(Basic Type)」とは、iDocのデータ構造(セグメント構成)を定義するテンプレートのような存在です。取引する情報の種類ごとに、どのようなデータ項目を、どの順序で含めるのかを定義しており、iDocの“骨格”とも言える重要な設定です。この設定を行うのがT-CODE:WE30です。

基本タイプもメッセージタイプと同様に、多くがSAP標準で提供されていますが、ユーザーが独自に作成・拡張するカスタムタイプ(Z系)もあります。

メッセージタイプとiDocタイプの紐づけの定義(WE82)

T-CODE:WE82は、SAPにおいて「メッセージタイプ」と「基本タイプ(および拡張タイプ)」の関連付け(マッピング)を定義するトランザクションコードです。

SAPはメッセージタイプ(例:ORDERS、INVOICなど)を使って、どのようなビジネスデータを送受信するかを識別しますが、実際のiDoc構造(セグメント構成)は「基本タイプ」で定義されており、両者の紐づけが必要です。

この紐づけを行うのがT-CODE: WE82 です。

セグメントの定義(WE31)

T-CODE:WE31 は、iDocの最小構成単位である「セグメント(Segment)」を定義するためのトランザクションコードです。
iDocは複数の「セグメント」で構成されており、セグメントは項目(フィールド)のまとまりです。

WE31では、これらのセグメントの「名前」「フィールド定義」「データ型」などを作成・編集することができます。標準の基本タイプには標準のセグメントが定義されていますが、そこに対して追加でセグメントを定義することも可能です。

iDocのデータ連携に関する設定

iDocのデータ連携に関わるカスタマイズは多岐に渡り、要件に応じて使用する設定も異なります。
ここでは代表的なものをいくつか紹介していきます。

論理システムの定義(BD54)

T-CODE:BD54 は、論理システム(Logical System)の定義を行うためのトランザクションコードです。論理システムは、SAPシステム間でデータを交換する際に、相手のシステムを識別するための「名前」として使用されます。特に、詳細な設定は必要なく、その名の通り、論理的なシステム名を定義するイメージです。

分散モデル(BD64)

T-CODE:BD64 は、ALE分散モデルの設定を管理するためのトランザクションです。ALEのシステム間通信を構成するためには、分散モデル(Distribution Model)を定義する必要があります。この設定は、システム間でiDocメッセージをどのようにやり取りするかを指定します。

RFC接続の定義(SM59)

T-CODE:SM59 は、SAPシステム間でデータ交換を行うための基盤となる設定をするトランザクションです。特に、ALEのiDocの送受信を行う際、システム間で通信するためのRFC接続を設定します。この接続が正しく設定されていないと、データ交換が正常に行われません。

もっと詳しく💡

SM59で設定する主な接続タイプを紹介します。

1. ABAP接続(タイプ :3)
  • SAPシステム間の通信に使用されます。
  • このタイプの接続は、他のSAPシステムとのiDocやALEメッセージの送受信を行う際に使用されます。
2. HTTP接続(タイプ :G)
  • SAPと非SAPシステムとの通信に使用されます。
  • 主に、Webサービスを介した通信に使用されます。
3. RFC接続(タイプ :T)
  • 非SAPシステムとのリモート関数呼び出しを行うための接続です。
  • 外部システムとのデータ交換や、SAPシステムと外部のアプリケーション(例えば、データベースやミドルウェア)との通信で使用されます。

ポートの定義(WE21)

T-CODE:WE21 は、SAPシステム間でiDocのデータ交換を行うためのポート設定を管理するトランザクションコードです。ポートは、iDocが送信される対象(受信ポート)や送信元(送信ポート)を定義するために使用されます。

ポート設定には、ローカルポート(同一システム内)やリモートポート(別のシステムとの通信)などがあり、これらを設定することで、iDocの送受信が可能になります。

ALEのiDocの送受信の場合は、前項のT-CODE:SM59で作成したRFC宛先を割り当てます。

パートナープロファイルの定義(WE20)

T-CODE:WE20 は、SAPシステムにおけるパートナープロファイルの定義を行うためのトランザクションコードです。パートナープロファイルは、システム間でiDocを使用したデータ交換を行う際に、送信元や受信先のシステム、使用するメッセージタイプや通信設定を定義します。この設定により、どのパートナーとどのメッセージを交換するのかを決定します。

iDocのデータ確認方法

ここでは、送受信に関わるiDocのデータやステータスを確認するための機能を紹介します。

送信側のiDocが生成されている状態を前提としていますので、そもそもiDocを生成できていない場合は、以下に説明する確認方法は有効ではありません。まずはiDoc生成のトリガーとしているメッセージ制御のログや変更ポインタのログなどを照会し、iDocが生成されたかどうかを確認する必要があります。

博士

まずは、iDocを生成するのが第一ステップじゃ!

iDoc一覧の照会(WE02)

T-CODE:WE02 は、iDocのステータスや内容を一覧表示・照会するためのトランザクションコードです。iDocの処理状況やエラーの有無を確認するのに使われます。

iDocの中身を照会する手順
  1. 選択画面で検索条件を入力して「実行(F8)」を押
  2. iDoc一覧が表示される(スクショ1)
  3. 任意のiDocをダブルクリックする
  4. 制御レコード・データレコード・ステータスレコードが確認できる(スクショ2)

iDocの一覧では、左側に表示されているナビゲーションウィンドウで検索したいiDocを絞り込むことも可能です。
送信iDoc(Outbound iDoc)、受信iDoc(Inbound iDoc)、メッセージタイプおよびステータスで構造化されており、任意のステータスレコードをダブルクリックすると右側のiDoc一覧に表示されます。

さらにiDoc番号のレコードを選択すると、ステータスメッセージが表示され、ダブルクリックするとそのiDocの詳細画面に遷移します。

SAP-iDocの一覧
iDocの一覧 (スクショ1)

iDocの詳細画面では、制御レコード・データレコード・ステータスレコードの情報が照会できます。
左側に表示されているナビゲーションウィンドウでそれぞれの詳細情報を確認できます。
例えば、下記画面では、データレコードのセグメント“E1EDK01”を選択し、そのデータ(項目)を確認しています。

SAP-iDoc表示
iDoc表示 (スクショ2)
博士

iDoc番号は送信側と受信側で別々に発番されるぞい!
同じ番号ではないから注意が必要じゃ!

ALE メッセージのステータスモニタ(BD87)

T-CODE:BD87は、iDocステータスの照会に加え、iDocの再処理を実行できるトランザクションコードです。詳細なエラーメッセージを見ることができるため、T-CODE:WE02と合わせて使用すると便利な機能です。

検索したiDocを再処理したい時は、対象のiDocのレコードを選択し、「“処理(Process)”」を押すとiDocの再処理が実行できます。出力タイプなどでメッセージ制御している場合は、繰返出力でiDocの再生成からやり直すことも可能です。

iDoc-BD87
ALEメッセージステータスモニタ (BD87)
エラー時のポイント
  • ステータス51の原因は多くの場合、マスタ不備・設定ミス・変換ルールエラーなどです。
  • ステータスレコード内のメッセージを確認し、原因を特定してから再処理しましょう
  • 修正後、BD87で再処理することでiDocが正常に流れるようになります

テーブルによる確認方法

iDocのステータス情報はSAPの標準テーブルに書き込まれます。
その為、テーブルからエラーログの確認を行うことができます。特に、システムの稼働直後にiDocの送受信が正常に起動しているかを一括で網羅的に確認したい場合は、有効な手段です。

iDoc関連で使用しているテーブルについては、下記の関連記事で記載しておりますので、ぜひご参照ください!

まとめ

iDocは、SAPシステム間や外部システムとの間でデータをやり取りするための、非常に重要な仕組みです。EDIやALEといったさまざまな連携シナリオで活用されており、標準的な仕組みでありながら柔軟な拡張も可能という点が大きな魅力です。ただし、構造が3つのレコードに分かれていたり、設定項目や確認方法が多かったりと、最初は少し難しく感じるかもしれません。

今回の記事では、iDoc の基本概念から、送受信の仕組み、iDocのステータスやエラーログの確認方法まで、実務に役立つ知識を解説してきました。すべてを一度で完璧に理解する必要はありませんが、少しずつでもiDocの仕組みを知っておくと、SAPの連携や運用において大きな力になります。本ブログがその第一歩となり、皆さんと一緒に理解を深めていくきっかけになれば嬉しいです。今後もSAPに関する情報をわかりやすく発信していきますので、ぜひお付き合いください。

博士

iDocの解説は以上じゃ~!
iDocのテーブル関連については、下記記事が参考になるぞい!

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作業内容:
米国のグローバルテンプレートを基に、岡山拠点へSAP S/4HANAを導入するロールインプロジェクトです。 本プロジェクトでは、ご自身の専門モジュール(PPDS, QM, SD, LWM)のコンサルタントとして、要件定義からUAT、データ移行、導入後のハイパーケアまで、一連の導入プロセスを主体的に推進していただきます。 主な業務内容:
  • 担当モジュールにおける、業務プロセスの整理、および要件定義
  • グローバルテンプレートとのFit&Gap分析、およびアドオン要件定義書の作成
  • カスタマイズ設定、および開発チームとの連携
  • UAT(ユーザー受入テスト)、データ移行の支援
  • SIハイパーケア(本稼働後の初期サポート)
  • 米国テンプレート担当と岡山現地担当者とのコミュニケーション(英語・日本語)

【MM】

【SD】

【SAP保守運用(MM/SD)】大阪・肥後橋(リモート相談可)/リーダー・コンサルタント募集

月額単価
1,300,000円 / 月
稼働場所
大阪府
業務領域
運用・保守
稼働率:
100%
作業内容:
SAPのフルモジュールを対象とした大規模な保守運用プロジェクトです。 現在、並行してシステムのバージョンアップ案件も進行しており、プロジェクト全体では約50名が稼働しています。今回は、増加するシステム改善案件に対応するため、保守運用体制を強化するメンバーを募集します。 安定稼働の維持と継続的なシステム改善を中心メンバーとして推進していただきます。 募集ポジションと主な業務内容: ① チームリーダー(1名募集) 保守運用チーム(小規模開発案件含む)のリーダーとして、メンバー管理、タスク管理、顧客折衝、ベンダーコントロールなどを担います。 ② MM/SD コンサルタント(3名募集) MM/SDの専門家として、ユーザーからの問い合わせ対応、障害調査、システム改善の要件定義、設計、テストなどを担当します。

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

【その他】

【S/4HANA新規導入(CO-PC/PS)】東京(週1-2出社)/要件定義

月額単価
1,600,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
要件定義
稼働率:
100%
作業内容:
全社的な基幹システムをSAP S/4HANAで新規に構築する大規模プロジェクトです。 現在は要件定義の準備フェーズにあり、2025年10月より本格的な要件定義フェーズが展開されます。 本ポジションでは、原価・会計チームの一員として、特にCO-PC領域を中心に要件定義を主体的に推進していただきます。 主な業務内容:
  • CO(特にCO-PC)およびPS領域における要件定義の推進
  • ユーザー部門とのディスカッション、ワークショップのファシリテーション
  • 現行業務プロセスの分析、およびS/4HANAを前提とした新業務フローの設計
  • Fit&Gap分析、および課題に対する解決策の検討・提案
  • 関連ドキュメント(要件定義書、議事録など)の作成

【MM】

【S/4HANA日本ロールイン(品目マスターリード支援)】フルリモート/ユーザー側支援

月額単価
1,600,000円 / 月
稼働場所
フルリモート
業務領域
要件定義
稼働率:
100%
作業内容:
グローバルで使用されているSAP S/4HANAテンプレートを、日本の拠点へ展開するプロジェクトです。 本ポジションでは、お客様側の立場で導入を支援します。特に、プロジェクトの要となる品目マスタのデータ移行準備をリードしつつ、工場系・販売物流・会計といった複数領域をまたぐクロスファンクショナルな調整役として、ユーザー側リーダーのサポート全般を担当していただきます。 主な業務内容:
  • 品目マスタのデータ移行準備に関するリード業務、および計画策定・推進
  • 多数のステークホルダー(ユーザー部門、元請けベンダー、海外チーム等)とのコミュニケーションおよび調整
  • 工場系(PP)、販売物流(SD/MM)、会計(FI)など、複数領域にまたがる課題の整理と対応
  • ユーザー側リーダーのサポート業務全般(資料作成、会議ファシリテーション支援など)

【MM】

【SD】

【半導体SAP S/4HANA導入(SD/MM)】東京・品川(常駐)/マニュアル作成・権限テスト

月額単価
1,000,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
テスト
稼働率:
100%
作業内容:
大手半導体企業の基幹システムをSAP S/4HANAへ刷新するプロジェクトです。 本ポジションでは、プロジェクトの最終段階における品質向上と円滑な本稼働を目的とし、SD/MM領域の操作マニュアル作成や権限テストといった重要な業務を担当していただきます。 主な業務内容:
  • SAP SD/MMモジュールに関するユーザー向け操作マニュアルの作成
  • 権限テストの計画、準備、および実行
  • テスト結果の記録、および不具合発生時の報告
  • プロジェクトチーム内での連携、および進捗報告

【FI】

【SAP FI保守運用】東京・八重洲(常駐)/体制構築・課題対応

月額単価
900,000円 / 月
稼働場所
東京都
業務領域
運用・保守
稼働率:
100%
作業内容:
稼働中のSAPシステム(FI領域)において、ハイパーケア期間の終了に伴い、本格的な通常運用体制を構築することがミッションです。 本ポジションでは、新体制の構築支援から、日々発生するユーザーからの問い合わせ対応、および移行後に残された課題の解決まで、幅広い保守運用業務を中心メンバーとして担当していただきます。 主な業務内容:
  • ハイパーケアから通常運用への移行に伴う、保守運用体制の構築支援
  • エンドユーザーからの問い合わせ対応、および調査・回答
  • 移行後に残された課題の管理、および解決に向けた推進
  • 軽微な設定変更や改善提案
  • 関連ドキュメント(運用手順書、FAQなど)の整備

【MM】

【S/4HANAデータ移行管理(MM/PMO)】フルリモート/複数システム連携・計画管理

月額単価
1,200,000円 / 月
稼働場所
フルリモート
業務領域
その他
稼働率:
100%
作業内容:
S/4HANAを中核とし、BTP、Salesforce、スクラッチ開発システム等が連携するシステム環境へのデータ移行プロジェクトです。 本ポジションでは、移行コンサルタントとして、移行計画の策定から、複数システムをまたぐツール開発の作業管理、本番移行リハーサルの推進まで、データ移行に関する一連のマネジメント業務をPMOとして担当していただきます。 主な業務内容:
  • プロジェクト全体を見据えた、データ移行計画の策定、および関係各所との調整
  • 移行ツールの設計・開発・テストに関する作業管理、および進捗・課題管理
  • 本番移行を想定したリハーサルの計画策定、および実行管理
  • データ移行に関するリスクの識別、評価、および対策の検討
  • プロジェクト内での円滑なコミュニケーション促進、および報告業務

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この記事を書いた人

事業会社の社内SE(SAP販売・貿易管理領域を担当)

大学卒業後、化学メーカーに社内SEとして勤務し、S/4海外展開プロジェクトに参画しています。主に、SDモジュールのデータ移行を2年間経験し、その後はST/IFテストの推進業務を担当しております。その間にも、SDやGTSの保守・運用に携わりながら、SAPに関する知見を深めている最中です。

業務の中で得られた知見をアウトプットしながら、SAPを利用する方々のお役に立てれば嬉しいです!

この記事のポイント