この記事を読むメリット
- 勘定コードと勘定グループ、項目ステータスなどの関連設定を理解することができます。
- 勘定コードを登録することができます。
勘定コードはFIモジュールでは重要なマスタであり、会計上の取引を管理する際に使用されています。
これによって、会社の会計担当者や財務部門は取引や費用を正確に追跡し、適切に分類することができ、会社の管理者は会社の全体状況を把握することできます。
今回はFIモジュールの根幹をなす勘定コードについて解説していきます。
この記事のポイント
勘定コード関連設定
会社コードには必ず使用する勘定コード表の割当が必要になります。
各会社ごとに勘定コード体系を分ける場合には、会社コード:勘定コード表は1:1となります。逆にSAPに登録する会社コードすべてに対して同じ勘定コード体系を用いるような場合には、会社コード:勘定コード表はN:1となります。
前提設定
会社コード
勘定コードを登録する前に、会社コードが必要です。会社コードに関する解説はこちらの記事で解説しておりますので、併せて読むと理解が深まります。
SAPラボ
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勘定コード表
勘定コード表は勘定コードを取りまとめる箱であるイメージを持っていただければと思います。すべての勘定コードが勘定コード表に入ります。
【各項目について】
- 勘定コード表:勘定コード表のコードを定義します。
- テキスト:勘定コード表についての説明文を記入します。
- 更新言語:勘定コードマスタはこの言語で照会や更新されます。
- 勘定コード長さ:勘定コードの長さをコントロールします。
- 最大10桁ですが、プロジェクトのコード体系によって、10桁以下で勘定コードを採番することも可能です。
- グループ勘定コード表:連結会計に使用されます。
- ステータス:ブロックを✔すると、会社コードレベルでは、勘定コードの登録ができなくなります。
勘定グループ
勘定グループは勘定コードを分類します。同じ種類の勘定コードについては登録する際に同じ勘定グループを選択する必要があります。
勘定グループは勘定コード登録する際の必須項目となります。
勘定グループは下記2つの内容をコントロールします。
- 勘定コードの番号範囲
- 勘定コード登録する際の項目ステータス(非表示 or 必須入力 or 任意入力 or 表示のみ)
【各項目について】
- 勘定Code表:定義した勘定コード表のコードを指定します。
- 勘定Group:勘定グループを定義します。
- テキスト:勘定グループの説明文を入力します。
- 開始勘定&終了勘定:勘定コードの番号範囲を定義します。
項目ステータス
項目ステータスは重要な設定であり、勘定コードマスタを登録する際の項目及び取引登録時の入力制御と関係があります。
勘定グループAST資産勘定を例として説明します。
項目ステータスの設定により、勘定グループ別に勘定コードが保持する情報(Ex.表示/非表示、必須入力/任意流力)を制御することが可能です。
損益繰越勘定の登録
会計年度末に、PL 勘定の残高が未処分利益勘定に繰り越されます。
こちらの設定完了しないと、勘定コードの登録ができないです。
パス:財務会計 → 総勘定元帳 → マスタデータ → GL勘定 → 準備 → 定義:損益繰越勘定(未処分利益勘定)
T-CODE:S_ALR_87004771
【各項目について】
- 損益計算勘定タイプ:Xフラグを付けます。
- 勘定:資本勘定を1つ指定します。(例えば、繰越利益剰余金など)
勘定コードの登録
勘定コードの登録については、SAP標準では3つのトランザクショコードを用意しています。
ビューごとに登録
勘定コード登録画面の項目がたくさんありますが、よく使用する主要項目について解説したいと思います。
一般ビュー登録
トランザクションコード:FSP0
【各項目について】
- GL勘定タイプ:勘定コードのタイプを指定します。
- 貸借対照表勘定(BS勘定)
- 営業外費用また収入 →COオブジェクト任意
- 一次原価また収益 →COオブジェクト必須であり、COモジュールと連携
- 二次原価 ※COモジュール使用
- 勘定グループ:勘定コードの種類を指定します。
- テキスト(短):勘定名称を入力します。
- G/L勘定テキスト(長):③と同じですが、③は20桁までです。こちらは50桁までです。
- 取引先コード:連携会計用です。
- グループ会社間の取引(Ex.売上や費用など)を最終的にレポートに出さない為、このコードを用いて全体の取引からグループ会社間の取引を除くことが可能です。
CO側にデータを連携させるためには勘定コードに対して、1次原価要素登録のマスタ登録が必要になります。原価要素については下記の記事で解説していますので、併せて読むことで理解が深まります。
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会社コードビュー登録
トランザクションコード:FSS0
【管理データタブ:】
PS:勘定通貨はJPYに設定する場合、会計伝票登録時にすべての通貨で伝票転記することが可能です。
税カテゴリについて、税勘定のみ、”<” または” >”の設定ができます。税関連勘定については、「*」を設定するのがをお勧めです。
【登録/銀行/金利タブ:】
PS:項目ステータスGroup:前述した通り、伝票登録時の画面項目の非表示、必須入力、任意入力をコントロールします。
共通登録
トランザクションコード:FS00
一般ビュー登録と会社コードビュー登録のマージとなります。項目内容は同じですので、説明を割愛します。
PS:プロジェクトではFS00を使用することが多いですので、特に分けて登録する必要がないためです。
勘定コードマスタテーブル概要
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