この記事を読むメリット
- 銀行マスタの実際のプロジェクトでの使用例がわかります。
- 銀行マスタの登録・変更・紹介のトランザクションコードの違いを理解できるようになります。
銀行マスタはFIモジュールの重要なマスタデータです。
特にサブモジュールFI-AP(債務管理)では、銀行マスタがないと、FIモジュールで最も重要な支払処理ができない為、プロジェクト導入時には銀行マスタの整備と登録が必要です。
今回はFIモジュールの銀行マスタについて解説していきます。
この記事のポイント
銀行マスタ分類
銀行マスタは、銀行の所在地に基づいて、国内銀行マスタと海外銀行マスタに分類できます。
国内銀行マスタ
取引が発生したら、支払期日が到来する前に、仕入先への支払いの準備をしますよね。
仕入先への振り込みは基本的に事前にどの銀行にするかが決められています。
SAPの銀行マスタ登録画面には以下の項目が用意されています。
必須項目は下記太文字になります。
- 銀行国コード:銀行所在の国コードを入力します。
- 銀行コード:正式な銀行コードを登録します。
- 銀行名:銀行の名前を入力します。
- 地域(都道府県):銀行所在地を入力します。
- 地名:銀行所在地を入力します。
- 市区町村:銀行所在地を入力します。
- 銀行支店:銀行支店名を入力します。
- SWIFT/BIC:国内銀行は使用しないです。
- 銀行グループ:取引先の銀行と支払側の銀行を同じグループにすることが可能です。
- 今まで経験したプロジェクトでは使ったことがないです。
- 銀行番号:銀行コードと同じです。
- 銀行国コードによって、銀行番号に自動的に銀行コードと同じ値を設定することと、設定しないことができます。これはカスタマイズでコントロール可能です。
銀行マスタを登録するだけでは、支払処理がうまく行えないので、仕入先に銀行情報を割り当てる必要があります。
海外銀行マスタ
海外銀行マスタは銀行国コード:JPではない銀行を指しています。
登録画面は国内銀行登録画面と同じですが、SWIFT/BIC項目を使用します。
ただ、すべての海外銀行はSWIFT/BICを使用するわけではなく、銀行によって、SWIFT/BICではなく、IBAN(仕入先マスタ項目)を使用することもあります。
海外銀行マスタも同じく仕入先への割り当てが必要です!
- 直接送金できない国の仕入先と取引があった場合はどうしたらよいですか?
-
経由銀行(コルレス銀行)を利用して、送金することが可能です。例えば、アジアの国である北朝鮮に直接送金できない為、経由銀行(アメリカなど)に振り込み対応になります。
- システム上どう実現しますか?
-
上記例の北朝鮮の場合、仕入先に北朝鮮の銀行情報1行を登録する以外、経由銀行の1行も登録します。
ただ、銀行情報複数行がある場合、SAP標準のDMEファイル作成機能は1行目の銀行情報を取得しますので、経由銀行を取得するための拡張ロジックが必要です。
銀行マスタの登録(FI01)
ここからは銀行マスタの具体的なトランザクションコードについて確認していきます。
銀行マスタ登録実行画面:FI01
まず銀行マスタ登録の第一画面について、紹介します。
- 👇必須項目
- 銀行の国/地域:文字通りに金融機関の所在国/地域を入力します。
- 銀行コード:一意のコードを入力します。
国によって銀行コードの長さが定義されており、日本の場合、金融機関コード+支店コードで登録することが多いです。
今回は三菱UFJ銀行丸の内支店「0005002」を登録します。
- 銀行名:必須入力項目です。金融機関の名称を入力します。
※日本国内の銀行振込で使用される全銀フォーマットは、銀行名や支店名を半角カタカナで扱う仕様になっています。半角カタカナで登録してください。
- 銀行番号:銀行コードと同じ、自動反映されます。
地名や市区町村など住所項目のメンテナンスは必須ではないですが、プロジェクトによって銀行マスタ運用ルールとして住所項目もメンテナンスすることがあります。
入力完了しましたら、保存します。
銀行マスタの更新(FI02)
銀行マスタの変更要件がある場合、以下手順で対応しましょう。
銀行マスタ変更の第一画面↓
先ほど登録した銀行マスタの住所をメンテナンスします。
保存を押します。
銀行マスタの照会(FI03)
銀行マスタを登録・変更した後は、内容を確認するために照会機能を利用します。そのため、実務では照会機能が頻繁に使用されます。
銀行マスタ照会の第一画面↓
入力する項目は銀行マスタ登録・変更と全く同じです。Enterを押しましたら、詳細画面に遷移します。
すべての項目がグレーアウトされており、更新不可です。
銀行マスタ まとめ
銀行マスタに関連する代表的なトランザクションコード FI01(銀行マスタ登録)、FI02(銀行マスタ変更)、FI03(銀行マスタ照会) を紹介しました。
FI01(銀行マスタ登録)
新規の銀行マスタ登録するためのトランザクションコード。
FI02(銀行マスタ変更)
入力漏れや誤入力があった場合に銀行マスタを修正するためのトランザクションコード。
FI03(銀行マスタ照会)
登録済み銀行マスタを参照するためのトランザクションコード。変更モードとの違いは、すべての項目が参照専用になっている点に注意が必要です。
これら 3 つのトランザクションを正しく使い分けることで、銀行マスタの登録・変更・照会を正確に進められるようになります。
銀行マスタテーブル概要
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