ABAPの将来性を徹底解説!需要の変化に対応する方法もまで徹底解説

「ABAPって将来性は大丈夫かな?」

ABAPで仕事をしていて、上記のような疑問を持っている方も多いかと思います。

ABAPはSAP独自言語のため、SAPの動向に左右される可能性が非常に高いです。
そのため、将来性が見えにくいと感じる方も多いかと思います。

そこでこの記事では、ABAPの将来性に関する以下の内容をまとめました。

  • ABAPの現在の需要
  • ABAPの将来性と今後のリスク
  • ABAPエンジニアが今後伸ばしていくべきスキル

ABAPに関わるあなたにとって参考になる記事になっているかと思います。
是非ご覧ください。

SAPフリーランスの新着案件

【CO】

【FI】

製造業様SAP S/4 HANA導入検討支援(コンサルリード)

要スキル:
・会計領域におけるプロジェクト管理の実施 ・10名以上のメンバー管理の経験をお持ちであること ・エンドユーザとの調整を含めたマネジメントスキル ・SAP導入プロジェクトの経験
月額単価:
~1,250,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
SAP新規導入における、プロジェクト管理支援 ・会計・生産領域(FI/CO/PS/PP/QM)におけるプロジェクト管理支援 ・ファシリテート ・領域タスク推進/進捗管理 ・個別課題整理・解決

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

【その他】

建設コンサルタント企業向けSAP保守支援(チームリード)

要スキル:
・SAP関連のプロジェクトで複数モジュールでの経験があること 【尚可】 ・ロジから会計に連動するところの知見
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
複数モジュールにまたがった保守チームの管理を行っていただきます。 問い合わせや障害等のタスク管理や優先順位付けなどを顧客とやり取りしながら差配していくのが中心となります。

【CO】

【FI】

【MM】

【SD】

製造業会社向けSAP保守支援(会計もしくはロジ)

要スキル:
・会計もしくはロジ領域でのSAPプロジェクトの業務経験 ・ABAPでの開発経験
月額単価:
~950,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
問い合わせ対応や調査等の保守作業(会計/ロジ)

【MM】

【SD】

複数社に対するSAP運用保守とS/4へのVerUp対応支援

要スキル:
SAPロジ領域での保守や導入のプロジェクト経験
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
20社前後に対するSAPの保守業務を担当頂きます。 (不具合調査、障害対応、機能追加・改修、法改正対応など) またS/4へのバージョンアップを控えているため、そちらも対応頂きます。

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

光学機器製造会社向けSAP導入プロト支援

要スキル:
・SAPの構想策定フェーズからプロジェクトに参画したことがある経験 ・プロト機の設定などをおこなってきた経験
月額単価:
~1,800,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
・業務フローの整理と作成 ・プロト機の準備

【FI】

製造業会社向けS/4導入検討支援(会計リード)

要スキル:
・SAP導入プロジェクトの経験 ・会計領域におけるリード経験(10名以上目安) ・顧客折衝の経験
月額単価:
~1,250,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
海外テンプレート構築検討を進めており、会計チームでのリードを担当頂きます。 ・顧客に対する進捗報告 ・顧客からの相談窓口 ・チーム全体の、品質、進捗、コストの管理 ・領域横断課題の検討(チケット起票単位の整理等)

【SD】

SAP導入コンサル支援(SD)

要スキル:
・SAPプロジェクトにて要件定義経験5年以上 ・要件定義からカスタマイズの設定 ・SAP(SDモジュール)経験5年以上 ・コミュニケーション能力 【尚可】 ・リモート環境での作業経験
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
SAP導入コンサルポジションとして要件定義より参画予定となります。 ・要件定義の確認と課題対応 ・残課題の背景・内容を定義 ・SAPソリューションの検討・討議

【FI】

製造業向けS/4新規導入支援(FI-AP/AR)

要スキル:
SAP導入プロジェクトにおいてFI(AP/AR)コンサルタントとしての業務経験
月額単価:
~2,000,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
S/4新規導入PJのFIメ(AP/AR)メンバーとして参画頂きAP/AR領域について以下を担当頂きます。  -業務フロー作成  -プロトシナリオ作成  -プロト用パラメータ設定、プロト実施  -課題対応(SAP標準を使ったソリューション検討)  -議事録作成など

【FI】

SAP HANAバージョンアップにおける会計機能設計支援

要スキル:
・FI領域の要件定義書から基本設計を現行を参考に作成し、  後続作業も出来る方。 ・SAP標準機能と会計業務に関する知識 <尚可> FI-AA経験、TRM経験
月額単価:
~900,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
SAP FIコンサルまたはJrコンサル S/4HANAへバージョンアップに向け、会計領域の要件定義フェーズ作業 ・現行SAPの調査支援(標準機能の含む) ・ToBe詳細業務フロー作成支援 ・現行アドオン調査・整理 ・ToBeアドオンへの置き換え時の実現ポイント調査・整理

【FI】

自動車メーカー向けS4HANA導入支援(FI/CO)

要スキル:
・FIもしくはCOモジュールでの業務要件定義の経験(導入~)
月額単価:
~950,000円 / 月
稼働場所:
広島県
稼働率:
100%
作業内容:
S4導入要件定義フェーズにおいて以下の業務を行っていただきます。 ・要件定義 ・業務フロー作成 ・既存Add-On整理&再設計 ・財務関連コード定義
目次

そもそもABAPとは?

ABAPは、SAPシステムで利用されている独自のプログラミング言語です。
SAPシステム上でのアドオン開発に利用されており、SAP導入企業の業務プロセスを効率化する上で重要な役割を果たしています。

ABAPについて、以下内容を詳しく説明します。

  • ABAPはSAP独自のプログラミング言語
  • ABAPはSAPシステムでのアドオン開発に利用される

ABAPを扱うABAPエンジニアについて詳しく解説した記事がありますので、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ABAPはSAP独自のプログラミング言語

ABAPの正式名称は「Advanced Business Application Programming」のそれぞれの単語の頭文字を取ってABAPとしており、アバップと呼ばれています。

1980年代に誕生し、それ以来SAPシステムの導入/開発に必要不可欠なツールとして利用されています。
プログラミング言語としては、COBOLのような基礎的なプログラミング言語に近い記述方法です。

また、オブジェクト指向の概念を取り入れており、開発がスムーズに進むような工夫が施されています。

ABAPはSAPシステムでのアドオン開発に利用される

ABAPは標準機能では実現できないような、クライアントの業務プロセスを補完するためのアドオンプログラムを開発するために利用されます。
また、特定のシステムとSAPシステム間で自動的にデータ連携を行う場合にも、ABAPでプログラミングを開発し実現します。

他にもデータ入力を効率化する「バッチインプット」や独自の画面を作れる「Dynpro(ディンプロ)」もあり、様々な開発が可能です。

ABAPの技術的な知識については、別メディアのSAPラボで幅広く解説しているので、参考にしてみてください。

求人状況からわかるABAPの需要

ABAPエンジニアはSAPシステムの導入には必要なため、一定数の需要があります。
具体的に実際の求人数や年収相場などを確認していきます。

フリーランスのABAPスキルの求人数

各フリーランスエージェントサイトで実際のABAP案件を調査しました(2024年10月時点)。

エージェント案件数URL
SAPフリーランスバンク14件https://sap-career.com/freelancebank/
TechStock3件https://tech-stock.com/
FOSTER Freelance2件https://freelance.fosternet.jp/
PE-BANK11件https://pe-bank.jp/
Bizlink3件https://freelance.bizlink.io/
レバテックフリーランス1件https://freelance.levtech.jp/

各エージェントによって案件数は違いますが、これだけのABAP関連の案件があるため、案件を獲得するハードルは高くないといえるでしょう。

また、SAP S/4HANAへのシステム移行プロジェクトが増加しており、ABAPエンジニアの需要が高まっています。

SAPフリーランスの新着案件

【CO】

【FI】

製造業様SAP S/4 HANA導入検討支援(コンサルリード)

要スキル:
・会計領域におけるプロジェクト管理の実施 ・10名以上のメンバー管理の経験をお持ちであること ・エンドユーザとの調整を含めたマネジメントスキル ・SAP導入プロジェクトの経験
月額単価:
~1,250,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
SAP新規導入における、プロジェクト管理支援 ・会計・生産領域(FI/CO/PS/PP/QM)におけるプロジェクト管理支援 ・ファシリテート ・領域タスク推進/進捗管理 ・個別課題整理・解決

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

【その他】

建設コンサルタント企業向けSAP保守支援(チームリード)

要スキル:
・SAP関連のプロジェクトで複数モジュールでの経験があること 【尚可】 ・ロジから会計に連動するところの知見
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
複数モジュールにまたがった保守チームの管理を行っていただきます。 問い合わせや障害等のタスク管理や優先順位付けなどを顧客とやり取りしながら差配していくのが中心となります。

【CO】

【FI】

【MM】

【SD】

製造業会社向けSAP保守支援(会計もしくはロジ)

要スキル:
・会計もしくはロジ領域でのSAPプロジェクトの業務経験 ・ABAPでの開発経験
月額単価:
~950,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
問い合わせ対応や調査等の保守作業(会計/ロジ)

【MM】

【SD】

複数社に対するSAP運用保守とS/4へのVerUp対応支援

要スキル:
SAPロジ領域での保守や導入のプロジェクト経験
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
20社前後に対するSAPの保守業務を担当頂きます。 (不具合調査、障害対応、機能追加・改修、法改正対応など) またS/4へのバージョンアップを控えているため、そちらも対応頂きます。

【CO】

【FI】

【MM】

【PP】

【SD】

光学機器製造会社向けSAP導入プロト支援

要スキル:
・SAPの構想策定フェーズからプロジェクトに参画したことがある経験 ・プロト機の設定などをおこなってきた経験
月額単価:
~1,800,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
・業務フローの整理と作成 ・プロト機の準備

【FI】

製造業会社向けS/4導入検討支援(会計リード)

要スキル:
・SAP導入プロジェクトの経験 ・会計領域におけるリード経験(10名以上目安) ・顧客折衝の経験
月額単価:
~1,250,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
海外テンプレート構築検討を進めており、会計チームでのリードを担当頂きます。 ・顧客に対する進捗報告 ・顧客からの相談窓口 ・チーム全体の、品質、進捗、コストの管理 ・領域横断課題の検討(チケット起票単位の整理等)

【SD】

SAP導入コンサル支援(SD)

要スキル:
・SAPプロジェクトにて要件定義経験5年以上 ・要件定義からカスタマイズの設定 ・SAP(SDモジュール)経験5年以上 ・コミュニケーション能力 【尚可】 ・リモート環境での作業経験
月額単価:
~1,300,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
SAP導入コンサルポジションとして要件定義より参画予定となります。 ・要件定義の確認と課題対応 ・残課題の背景・内容を定義 ・SAPソリューションの検討・討議

【FI】

製造業向けS/4新規導入支援(FI-AP/AR)

要スキル:
SAP導入プロジェクトにおいてFI(AP/AR)コンサルタントとしての業務経験
月額単価:
~2,000,000円 / 月
稼働場所:
フルリモート
稼働率:
100%
作業内容:
S/4新規導入PJのFIメ(AP/AR)メンバーとして参画頂きAP/AR領域について以下を担当頂きます。  -業務フロー作成  -プロトシナリオ作成  -プロト用パラメータ設定、プロト実施  -課題対応(SAP標準を使ったソリューション検討)  -議事録作成など

【FI】

SAP HANAバージョンアップにおける会計機能設計支援

要スキル:
・FI領域の要件定義書から基本設計を現行を参考に作成し、  後続作業も出来る方。 ・SAP標準機能と会計業務に関する知識 <尚可> FI-AA経験、TRM経験
月額単価:
~900,000円 / 月
稼働場所:
東京都
稼働率:
100%
作業内容:
SAP FIコンサルまたはJrコンサル S/4HANAへバージョンアップに向け、会計領域の要件定義フェーズ作業 ・現行SAPの調査支援(標準機能の含む) ・ToBe詳細業務フロー作成支援 ・現行アドオン調査・整理 ・ToBeアドオンへの置き換え時の実現ポイント調査・整理

【FI】

自動車メーカー向けS4HANA導入支援(FI/CO)

要スキル:
・FIもしくはCOモジュールでの業務要件定義の経験(導入~)
月額単価:
~950,000円 / 月
稼働場所:
広島県
稼働率:
100%
作業内容:
S4導入要件定義フェーズにおいて以下の業務を行っていただきます。 ・要件定義 ・業務フロー作成 ・既存Add-On整理&再設計 ・財務関連コード定義

正社員のABAPスキルの求人数

正社員の転職サイトでもABAP案件を調査しました。

転職サイト求人数URL
マイナビ転職18件https://tenshoku.mynavi.jp/
リクナビNEXT81件https://next.rikunabi.com/
Green168件https://www.green-japan.com/

正社員の求人数も数多くあるため、ABAPスキルを持った状態で職に困ることは少ないでしょう。

SAPキャリアでは、SAP専門の転職エージェント「SAPテンショク」を運営しています。
キャリア相談だけでも問題ありませんので、現状を変えたい方は是非一度ご相談ください。

ABAPでの開発を行う求人の年収相場

エージェントの案件を調べた結果、ABAP開発を行うフリーランスエンジニアの月単価は70~90万円です。
正社員の場合は、転職後の初年度年収が400~550万円です。

ABAPを扱えるエンジニア自体の数が多くないため、単価が高く設定されています。

以下業務を担当するABAPエンジニアはより市場価値が高く、さらに高い単価を見込めるでしょう。

  • ABAPエンジニアをまとめるレビュー役
  • アップグレードなどでの調査を行う担当者
  • ABAPは根強い需要があり、市場から求められている

SAPシステムを導入している企業が多いため、導入に必要なABAPエンジニアも求められ続けています。
また、SAPシステム導入後のシステム保守や機能拡張、アップグレードなど、継続的な業務が発生するため、市場からの需要が安定しています。

SAPを導入している企業があり続ける限り、ABAPがなくなることはないでしょう。

ABAPの将来性は短期目線で見ると明るい

ABAPの将来性は短期的な視点では明るいといえます。
具体的に以下の要因が挙げられます。

  • SAP製品のシェアは高いため需要がある
  • ABAPを利用したアドオン開発における最適な機能構築が可能
  • 2027年問題に対する需要が高い

SAP製品のシェアは高いため需要がある

SAPは企業向けERPシステム市場において高いシェアを誇っており、その結果ABAPエンジニアへの需要も高い水準を維持しています。

特にグローバル展開している大企業の多くがSAPシステムを採用しており、導入規模も大きくなるため、ABAPを使った開発も比例して大きくなります。

上記でも説明しましたが、システム導入後に保守や機能拡張などを行うため、すでに導入している企業からも需要を見込めるでしょう。

ABAPを利用したアドオン開発における最適な機能構築が可能

SAPはベストプラクティスという最善の事例を用意し、それを軸に導入することを前提に作られています。
しかし、細かな部分でどうしても業務に合わない部分があります。

その業務をクライアントにあわせて効率化するために行うのが、ABAPを利用したアドオン開発です。
クライアントの業務要件にあったプログラムを個別で開発し、企業固有の要件に対応できるため、より効率化を図れるでしょう。

2027年問題に対する需要が高い

SAPが提供していて全世界に広まっているERPパッケージ(ECC6.0)のサポート終了期限が、2027年に迫っています。

ECC6.0の後継パッケージとして「S/4 HANA」が提供されており、現在ECC6.0を利用しているユーザーはS/4 HANAへ移行することが多いです。
企業の多くがECC6.0からS/4 HANAへの移行することにより、移行プロジェクトが今後増えてくるでしょう。

移行やアップグレードに携わるABAPエンジニアが必要になるため、今後もABAPエンジニアの需要が低くなることはないといえます。

ABAPが抱える将来的なリスク

短期的な需要はあるものの、長期的に考えた際にはいくつかのリスクに直面する可能性があります。
具体的に考えられるリスクは以下の3つです。

  • 2027年以降の需要の落ち込み
  • SAPシステムから他社製品へのシステムリプレイス
  • ライバル企業の追随によるシェア率の低下

ひとつずつ解説していきます。

2027年以降の需要の落ち込み

上記でも紹介した2027年問題で高まっていた需要は、移行が完了したタイミングで落ち着くと見られています。

移行完了後に発生した要望や課題、システム保守という需要は一定レベルであるものの、移行で発生していた開発案件の需要は落ち着くでしょう。

その時期はABAPエンジニア間で案件の取り合いが発生する可能性が高いです。

SAPシステムから他社製品へのシステムリプレイス

ECC6.0からのシステム移行先がS/4 HANAであるケースが多いものの、一部の企業が他社製品へのリプレイスを検討する可能性があります。

クラウドベースのERPシステムの台頭や、より低コストで導入ができる中堅・中小企業向けのERPシステムが出てきたことにより、コスト削減を目的として移行することが考えられるでしょう。

ABAPはSAPシステム独自言語であり他パッケージでは利用ができないため、SAP以外へのリプレイスがされた場合は移行案件として参画できる案件が減ってしまいます。

ライバル企業の追随によるシェア率の低下

ERPシステム市場の競争が激化し、SAPのシェアが低下した場合、ABAPエンジニアの参画する案件が減少します。
上記でも記載しましたが、他企業のERPシステムが出てきたことにより、市場シェアが変化する可能性があるでしょう。

具体的には、以下の企業のクラウドERPシステムが市場シェアを広げています。

  • Oracle:Oracle ERP Cloud
  • Microsoft:Microsoft Dynamics365

SAPのシェアが下がるに伴いABAPの案件も減少するため、注意が必要です。

ABAPエンジニアがこれから伸ばしていくべきスキル

ABAPエンジニアが将来的なリスクに備え、キャリアの可能性を広げるためには、ITスキルおよび、ビジネススキルを高める必要があります。

具体的に以下のスキルを高めることで、日々変化する環境において市場価値の高い人材として活躍し続けられるでしょう。

  • ABAP以外の開発スキル
  • ビジネス理解力
  • コミュニケーション力
  • 英語スキル

ひとつずつ解説していきます。

ABAP以外の開発スキル

ABAPに加えて、他のプログラミング言語やクラウド技術、AI/機械学習などの最新技術を学ぶことで、キャリアの選択肢を広げられます。

特に、SAPのクラウドソリューションに関連する技術の習得が有効です。
SAP Cloud Platformでの開発には、以下プログラミング言語のスキルが必要になるため、この言語を習得するのがよいでしょう。

  • Java
  • JavaScript
  • Python

SAP Fioriを活用したフロントエンド開発では、一般的なWebアプリケーションの知識である以下の技術が必要です。

  • HTML5
  • CSS3
  • JavaScript

どのようなスキルを習得していくのかは自身のキャリアを踏まえて考える必要があるため、今後のキャリアを考えて決めていくのがよいでしょう。

ビジネス理解力

企業の業務プロセスや業界特有の課題を理解する能力も重要です。
ビジネス視点でシステムを捉えることで、業務側からもシステム側からも業務を理解できる価値の高い人材になれるでしょう。

具体的には、以下のような企業の主要な業務の基本的な知識の習得をオススメします。

  • 財務会計
  • 生産管理
  • 販売管理
  • 人事管理

また、最新のトレンドであるデジタルトランスフォーメーション(DX)などを理解することで、技術とビジネスを結びつける提案ができるようになるでしょう。

コミュニケーション力

技術者とビジネスユーザーの橋渡し役として、コミュニケーション力は不可欠です。
業務要件を正確に理解し、システムに落とし込んだ内容をわかりやすく説明する能力が求められます。

特に、複雑なSAPシステムの機能や、技術的な制約を非技術者に理解してもらうためのスキルを持っている場合は、プロジェクトで重宝されるでしょう。

また、チーム内でのやりとりや、クライアントとの折衝においてもコミュニケーション力が求められるため、コミュニケーション力を高めることをオススメします。

英語スキル

グローバル企業でのプロジェクトや、海外のSAPコミュニティとの交流のために、英語スキルは重要です。

SAPに限らずITの技術文書は英語で書かれていることが多く、最新技術の理解やシステムの仕様を理解するためには英語を読める力が必要になります。
また、英語スキルがあるとグローバル導入プロジェクトへの参加のチャンスが生まれます。

グローバル導入プロジェクトの経験を持っている場合、その後にプロジェクトへアサインされる際にプラスで働くことが多いです。

SAP Communityなどの国際的なサイトに参加し、知識を共有したり、問題解決のヒントを得たりする上でも英語スキルは不可欠です。

まとめ

今回は、ABAPの将来性についてまとめました。

ABAPは一時的には需要は高まりますが、その後の案件は少なくなる可能性があります。
ABAP以外の案件にも参画できるよう自身のスキルセットを多角化することで、案件が取れないリスクを減らせるでしょう。

ABAPエンジニアをしつつ、さらなるキャリアアップができるようにアンテナを高くしておくことが大事になるため、意識してみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

SAPキャリアは、SAP人材に特化した人材サービスを展開しています。

転職したい方向け:SAPテンショク
フリーランスで案件をお探しの方向け:SAPフリーランスバンク

ご興味がある方は是非お気軽にご相談ください。
また、SAP技術情報を発信するSAPラボも運営しています。

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