BASIS– SAP用語集 –

BASISは、SAPシステムの技術基盤を管理するためのモジュールおよび機能群です。SAP BASIS(Business Application Software Integrated Solution)は、システムのインフラストラクチャ、データベース、オペレーティングシステム、およびアプリケーションサーバーの管理を担当します。BASISは、SAPシステムのパフォーマンス、セキュリティ、可用性を確保し、システムの円滑な運用を支える重要な役割を果たします。

BASISの主な機能は次の通りです。

  1. システムインストールとアップグレード:SAPソフトウェアのインストール、設定、バージョンアップを行います。これにより、システムが最新の機能とセキュリティパッチを適用された状態で運用されます。
  2. ユーザー管理:システムユーザーの作成、権限付与、パスワード管理を行い、適切なアクセス制御を確保します。これにより、データのセキュリティとコンプライアンスが維持されます。
  3. バックアップとリカバリ:データベースのバックアップを定期的に実行し、障害時にはデータのリカバリを行います。これにより、データの喪失やシステム障害からの迅速な復旧が可能となります。
  4. パフォーマンス監視とチューニング:システムのパフォーマンスを監視し、必要に応じて調整を行います。これにより、システムの応答時間を最適化し、ユーザーの生産性を向上させます。
  5. トランスポート管理:開発システムから本番システムへのプログラムや設定の移行(トランスポート)を管理します。これにより、変更の一貫性と整合性を維持します。
  6. ネットワークと通信管理:SAPシステム間や外部システムとのデータ通信を設定し、管理します。これにより、システム間の連携がスムーズに行われます。

BASISは、SAPシステムの安定性と信頼性を確保するために不可欠な役割を果たします。BASIS管理者は、システムの最適化、トラブルシューティング、メンテナンスを通じて、企業がSAPソリューションを最大限に活用できるよう支援します。

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