BAPI– SAP用語集 –

BAPI(Business Application Programming Interface)は、SAPシステムが提供する標準化された汎用モジュールであり、外部アプリケーションやシステムからSAPのトランザクションデータ等を登録・更新・読み込みを行うための機能です。BAPIを使用することで、異なるシステム間の統合やカスタムアプリケーションの開発が容易になります。

BAPIの主な機能は次の通りです。

  1. データの読み取り:外部システムからSAPのデータベースにアクセスし、必要なビジネスデータを取得することができます。例えば、顧客情報や製品在庫のデータを取得するために使用されます。
  2. データの更新:外部アプリケーションからSAPのデータを更新することができます。例えば、新しい受注データをSAPシステムに登録することが可能です。
  3. ビジネスプロセスのトリガー:外部システムからSAPのビジネスプロセスを実行することができます。例えば、製品の出荷指示や請求書の発行などを自動化することができます。
  4. システム間の統合:異なるSAPシステムや非SAPシステム間でデータを交換し、シームレスな統合を実現します。これにより、企業全体の業務プロセスを統合し、効率化することができます。
  5. カスタマイズと拡張:SAPの標準機能に加えて、特定の業務要件に合わせたカスタムBAPIを作成することができます。これにより、企業のニーズに対応した柔軟なシステム構築が可能となります。

BAPIは、SAPのさまざまなモジュールで利用され、標準的な機能とカスタム開発の両方をサポートします。BAPIを使用することで、企業はSAPシステムを他の業務アプリケーションやパートナーシステムと統合し、ビジネスプロセスの自動化と効率化を実現できます。これにより、データの整合性が保たれ、手動作業の削減やエラーの防止に貢献します。

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