この記事を読むメリット
- AL11を使ったファイル確認の操作手順が理解できます
- CG3Y/CG3Zを用いたファイル転送の操作手順が理解できます
はじめに、SAPで扱うファイルは主に以下の2つに分類されます:
- アプリケーションサーバ上のファイル:SAP NetWeaverが稼働するサーバのファイルシステムに保存されているファイル。
- プレゼンテーションサーバ上のファイル:ユーザーの操作端末(Windowsなど)に存在するファイル。つまり、ローカルPC上のファイル。
今回は、アプリケーションサーバ上のファイル操作について解説してきます。
SAPではアプリケーションサーバ上のファイルにアクセスしてデータをやり取りすることがよくあります。本記事では、その代表的なT-CODE:AL11、CG3Y、CG3Zを中心に、SAPにおけるファイル操作の基礎から実務的な操作方法までをわかりやすく解説します。
ファイル操作といえば、論理ファイル名じゃ!
以下の記事を参考にするとよいぞい!
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この記事のポイント
AL11について
概要
T-CODE:AL11 は、SAP標準で提供されているトランザクションコードでアプリケーションサーバ上のディレクトリとファイルをGUI上で一覧表示するためのツールです。
表示されるファイルは、SAPシステムからアクセス可能なファイルシステム上に存在するものに限られます。
SAPにおけるシステム運用では、アプリケーションサーバ上のファイルの確認や管理が求められる場面が少なくありません。
例えば外部システムとのファイル連携・バッチ処理の結果確認・出力ファイルの存在チェックといった用途で、サーバ上のファイルを扱う機会は多いはずです。
その際に活躍するのが、標準T-CODE:AL11 です。
AL11で表示されるのは、SAP内で「ディレクトリ(Directory)定義」されているパスに限られます。これらの定義はSAPシステム内に登録されており、直接的に物理パスへアクセスするわけではありません。したがって、システム内で許可されたディレクトリ構成のみが対象となります。
AL11の注意点
- ファイル一覧の更新はリアルタイムではないため、再読み込みが必要な場合があります。
- ファイルの中身は読み取り専用です。ダウンロードや削除、編集はできません。
- 表示されるディレクトリは、SAPシステムに定義されているものに限られます。
使用方法
ここでは、AL11の基本的な操作手順を紹介します。
- T-CODE:AL11を開きます
- 表示したいディレクトリの行をダブルクリックします
- 表示したいファイルの行をダブルクリックします
- ファイルの中身が表示されます
AL11の操作手順
CG3Yについて
概要
CG3Yは、アプリケーションサーバ上のファイルをプレゼンテーションサーバ(=ユーザーのローカルPC)にダウンロードするトランザクションです。AL11で存在を確認したファイルを実際に取得する際に使用します。
使用方法
- T-CODE:CG3Yを開きます
- 表示されたポップアップに以下の情報を入力します
- アプリケーションサーバのディレクトリパス
- フロントエンド(ローカル)のファイルパス
- データの転送形式
- 上書き保存するかのチェック
- 転送ボタンを押下します
- GUI下部に成功メッセージが出力されます
CG3Yの操作手順
CG3Zについて
概要
CG3Zは、プレゼンテーションサーバのファイルをアプリケーションサーバにアップロードするためのトランザクションコードです。インタフェース用ファイルの投入などで使用されます。
使用方法
- T-CODE:CG3Zを開きます
- 表示されたポップアップに以下の情報を入力します
- フロントエンド(ローカル)のファイルパス
- アプリケーションサーバのディレクトリパス
- データの転送形式
- 上書き保存するかのチェック
- 転送ボタンを押下します
- GUI下部に成功メッセージが出力されます
CG3Zの操作手順
まとめ
T-CODE:AL11はSAPアプリケーションサーバ上のファイルをGUIから簡単に確認できる便利なトランザクションコードです。
特に運用・保守業務において、ファイル出力の成否確認・バッチ処理後のファイル存在チェック・ログファイルの閲覧など、活用シーンは多岐にわたります。
読み取り専用であるため安全性も高く、ファイルの内容を誤って変更・削除するリスクもありません。
また、T-CODE:CG3YやCG3Zを用いてローカルPCとの間でファイルを受け渡しすることが可能です。
本記事を通して、これらの機能や基本操作の理解が深まり、インタフェース処理やデータ連携の現場でお役に立てて頂ければ幸いです。最後まで読んで下さりありがとうございました。