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三崎レイナ
社会人1年目。新卒でITコンサルティングファームに就職。初配属がSAPプロジェクトにアサインされる。SAPがわからないことだらけで悩んでいたところ、会社の先輩にSAPラボの所長を紹介され、毎週末に所長とSAPのお勉強中!
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博士
SAPラボの所長。SAP大好き博士!SAP導入プロジェクトを構想策定~運用保守まであらゆるフェーズを数多く経験。
いまは優しきおじいちゃんだが、プロマネバリバリの時代はかなり怖かったらしい。現在は引退し、SAPの後進育成と啓蒙活動に従事中!
登場人物紹介
三崎レイナ
社会人1年目。新卒でITコンサルティングファームに就職。初配属がSAPプロジェクトにアサインされる。SAPがわからないことだらけで悩んでいたところ、会社の先輩にSAPラボの所長を紹介され、毎週末に所長とSAPのお勉強中!
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この記事を読むメリット
ABAP7.4は2013年にリリースされました。多くの便利な構文の追加がされています。
ABAP開発者やプログラムを読む必要のある設計者の方に向けて、ABAP7.4以降で追加された新たな構文を紹介していきます。
ここでは変数の定義についての新構文を解説します!
・ABAP7.4以降でも旧構文は利用可能です。
・同じプログラム内でも旧構文と新構文が同居することもできます。
・どの構文を用いるかはプロジェクトのコーディング規約に則り開発が必要です。
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ABAP7.4以降は変数等を処理前に定義しなくても利用できるようになりました。
ただしローカルの変数としての宣言となるので使いどころに注意。
例えばform~endformの中で新構文で定義された変数は、formの外では利用できません。
新構文で定義された変数等はローカル宣言となる。
ここでは変数定義に関する旧構文と新構文の比較の例を解説していくのじゃ!
新構文では処理の中でDATA(変数名)の形で定義することができます。
* 変数定義
DATA l_test TYPE char4.
* 変数へ文字列格納
l_test = 'aaaa'.
* 変数へ文字列格納
DATA(l_test) = 'aaaa'.
新構文では型を自動で判別してくれます。
上記の新構文の例にあるl_testは4文字の文字列として判別されるため、4文字を超える文字列を入れることはできません。
以下のようにMETHODのIMPORTINGでも変数の定義を省略可能です。
* 変数定義
DATA:
l_time TYPE uzeit,
l_datE TYPE datum,
l_timestamp TYPE tzntstmpl.
* METHOD呼び出し
CALL METHOD cl_reca_date=>get_current_date
EXPORTING
id_timezone = sy-zonlo
IMPORTING
ed_time = l_time
ed_date = l_date
ed_timestamp = l_timestamp.
* METHOD呼び出し
CALL METHOD cl_reca_date=>get_current_date
EXPORTING
id_timezone = sy-zonlo
IMPORTING
ed_time = DATA(l_time)
ed_date = DATA(l_date)
ed_timestamp = DATA(l_timestamp).
汎用モジュール(CALL FUNCTION)ではMETHODのようにIMPORT変数の定義を省略することはできません。
* 変数定義
DATA:
l_ebeln TYPE ekko-ebeln.
* データ取得
SELECT SINGLE ebeln
FROM ekko
INTO l_ebeln
WHERE ernam = 'TEST'.
* データ取得
SELECT SINGLE ebeln
FROM ekko
INTO @DATA(l_ebeln)
WHERE ernam = 'TEST'.
SELECTの新構文については、新構文のSELECT文では変数等の頭に「@」を付ける必要があります。詳しくは以下をご確認下さい!
新構文では処理の中でDATA(構造名)の形で定義することができます。
* 変数定義
DATA wa_ekko LIKE LINE OF it_ekko.
* LOOP処理
LOOP AT it_ekko INTO wa_ekko.
"何かの処理
ENDLOOP.
* LOOP処理
LOOP at it_ekko INTO data(wa_ekko).
"何らかの処理
ENDLOOP.
* 構造定義
DATA wa_ekko LIKE LINE OF it_ekko.
* 内部テーブルから1行目を構造へ格納
READ TABLE it_ekko INTO wa_ekko INDEX 1.
* 内部テーブルから1行目を構造へ格納
READ TABLE it_ekko INTO DATA(wa_ekko) INDEX 1.
新構文では処理の中でDATA(内部テーブル名)の形で定義することができます。
* 型定義
TYPES:
BEGIN OF typ_ekko,
ebeln,
burks,
END OF typ_ekko.
* 内部テーブル定義
DATA:
it_ekko TYPE STANDARD TABLE OF TYP_ekko.
* データ取得
SELECT ebeln
bukrs
FROM ekko
INTO TABLE it_ekko
WHERE ernam = 'TEST'.
* データ取得
SELECT ebeln,
bukrs
FROM ekko
INTO TABLE @DATA(it_ekko)
WHERE ernam = 'TEST'.
SELECTの新構文については別途解説しますが、新構文のSELECT文では項目の区切りで「,」を付ける必要があります。
新構文では処理の中でFIELD-SYMBOL(フィールドシンボル名)の形で定義することができます。
* データ定義
FIELD-SYMBOLS <FS_EKKO> TYPE EKKO.
* LOOP処理
LOOP AT IT_EKKO ASSIGNING <FS_EKKO>.
"何らかの処理
ENDLOOP.
* LOOP処理
LOOP AT IT_EKKO ASSIGNING FIELD-SYMBOL(<FS_EKKO>).
"何らかの処理
ENDLOOP.
* データ定義
FIELD-SYMBOLS <FS_EKKO> TYPE EKKO.
* 内部テーブルから1行目をフィールドシンボルへ格納
READ TABLE IT_EKKO ASSIGNING <FS_EKKO> INDEX 1.
* 内部テーブルから1行目をフィールドシンボルへ格納
READ TABLE IT_EKKO ASSIGNING FIELD-SYMBOL(<FS_EKKO>) INDEX 1.
変数に関するABAP7.4以降の新構文についての解説は以上じゃ。
他の新構文については他の記事でまとめていくので楽しみにしているのじゃ~!
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株式会社Luxy(https://luxy-inc.com/company_info/)と株式会社アガルートITパートナーズ(https://agaroot-itp.com/about/)の代表取締役。
新卒でSAPエンジニアとして働き始める。副業で事業を開始したのち、2015年に独立しシステム開発会社を設立。SAPの案件に従事しつつシステム開発事業を成長させ、2021年に会社をバイアウト。その後も創業会社とグループ会社で代表を兼任。
SAPエンジニア・コンサルタント歴は10年以上。
一緒に「SAPラボ」を盛り上げてくれる副業ライター(SAP経験者)を募集してますので、お問い合わせよりお願いします!