SAP業界への転職難易度は高い?未経験可の企業と難易度を下げて転職するコツ

「SAP業界への転職って難しいのかな?」

数年前は「Rubyのエンジニアが儲かるらしいよ!」と言われてプログラミングスクールに入ってエンジニアを目指していた方も多い時期がありました。
その流行のおかげかWeb系と呼ばれるエンジニアが増えた一方で、技術者への報酬単価が徐々に下がってきている傾向も見られてきています。

またAIを使ったプログラミングも徐々に認知されていっており、5年後・10年後にはコードを書くだけの人はご飯を食べていけなくなるかもしれないという危機感を持っている方もいるでしょう。
そのような中でIT業界について調べた方であれば「SAP業界って給与高いな…SAPコンサルに転職しようかな…」と考えた方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は以下について解説していきます。

  • SAP業界への転職難易度
  • 転職難易度を下げる方法
  • SAP未経験向けに転職求人を出している企業

今後のキャリアに悩んでいる方にとって参考になる内容になっているかと思います。
SAP業界への転職をひとつの視点として考えている方は、是非最後までご覧ください。

目次

SAP業界における転職難易度は高い?

SAP業界における転職難易度は高いのでしょうか?
SAPプロジェクトにおける未経験の方と経験者の方では大きな差があります。

未経験からSAPエンジニア/コンサルタントへの転職難易度は高い

まず未経験からSAP業界への転職難易度は高いです。
大きな理由としては以下の点が挙げられます。

未経験から転職難易度が高い理由
  • SAPはUIが特殊で慣れが必要となる
  • 業務フロー・カスタマイズ・マスタ・テーブル構成など多くの業務知識や技術的知識が必要となる
  • これらの必要とされる知識にはSAPに特化した考え方になるものがほとんど
  • これまでの知識が全く使えない場合が多い

SAPは様々な業種に対応していますが、特に製造業に強いERPパッケージです。
そのため、製造業でのロジ系・会計系の業務基幹システムを扱ってきた方であれば、SAP未経験でも業務知識の部分をアピールすることで転職を有利に進められるでしょう。

SAP経験者であれば転職難易度は高くない

SAP経験者は市場に少ないため、SAPエンジニア/コンサルタントとして業務経験があれば転職は比較的難しくありません。

ただしSAPは大きいシステムのため1年程度の経験で身につくものではありませんし、それは求人を出している企業の方も分かっています。
そのため、最低でも3年程度の業務経験は欲しいところ。

またSAPとは関係ありませんが、1年程度での転職を繰り返す人は企業側から「ジョブホッパー」という判断をされる可能性があります。
そうなると、書類選考で落とされてしまいがちなため、短期での転職をする際は注意しましょう。

SAPエンジニアやコンサルタントが転職難易度を下げるための3つのポイント

SAPエンジニア/コンサルタントがSAP業界での転職難易度を下げるためのポイントを解説します。

現場で実務経験を3年以上積む

既にSAPプロジェクトで稼働している方はスキルアップのチャンスです。
SAPプロジェクトでの実務経験として3年以上は積むように努力しましょう。

ただ私もいろいろな方を見てきたのですが、同じ3年の経験をしてきた方同士でもスキルは雲泥の差になることがあります。
与えられた業務を何も考えず淡々とこなすだけの方はSAPの業務を3年やっても「SAPのこと全く知らないな、この人」という印象を与えてしまいます。
特にSAPの運用保守業務やABAP開発業務に携わっている方は要注意です。

  • 業務フローはどうなっているのか?
  • このマスタはどう使うのか?
  • カスタマイズを変更するとどうなるのか?

など、目の前の作業だけでなく広い目で業務について理解しようと意識をしていきましょう。またプロジェクト内で作成された資料も豊富にあると思うので、ぜひ読み漁ってSAPについて知見を深めてみてください。

モジュールの理解を深める

SAPでは複数のモジュール(機能)があります。例えば販売モジュール(SD)、会計モジュール(FI)などです。

※代表的なモジュールについては以下で紹介されているので確認してみてくださいね!

基本的にSAPコンサルタントは得意なモジュールを持っていて、そのモジュールの専門家としてプロジェクトにアサインされていくことがほとんどです。
複数モジュールのコンサルをできるようになれば転職の難易度はさらに下がります。

下記サイトでモジュール毎の解説をしているので、こちらも参考にしてみてくださいね!

SAP認定コンサルの資格を取る

SAPプロジェクトの業務をする上で資格は不要で、資格を取得をしたとしても正直業務上はあまり意味はないです。

ただ会社にとっては所属する社員のSAPの資格保有者数が大事なものになっています。
中にはSAPパートナー認定のために資格の保有者が必要だったり、資格保有者数が多いほどSAPの公式HPの資格保有会社リストの上位に掲載されたりします。

そのため、SAP経験者・未経験者問わずSAP認定コンサルの資格を持っていることは転職する上で有利に働きます。

佐藤

試験は過去の問題と同じものが出るため、過去問をひたすら覚えていけば取得可能です。頑張ってみてください!(過去問はAmazonで購入可能です)

SAP未経験でもOKな求人を出している会社

特にSAP未経験者がSAP業界に転職するのは、ある程度難しいことは理解できたかと思います。
最後に、SAP未経験でも転職可能な求人を出している大手の会社を紹介していきます!

※2025年4月現在の情報です※
求人情報サイトの掲載期間が切れてしまった場合など、リンク先が見られない場合がございます。
私たちが運営するSAPテンショクにて該当企業の求人を紹介できる可能性があるため、是非ご登録ください。当企業の他にもニーズに応じて転職先をご紹介することも可能です。

SCSK株式会社

参考URL:https://career.levtech.jp/engineer/offer/detail/16900/

株式会社日立システムズ

参考URL:https://type.jp/job-10/1318321_detail/

NECソリューションイノベータ株式会社

参考URL:https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3011966683/

株式会社電通総研セキュアソリューション

参考URL:https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3012004712/

エヌシーアイ総合システム株式会社

参考URL:https://mid-tenshoku.com/job/j-33101300/

コムチュア株式会社

参考URL:https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20241007-089-01-066.html

転職難易度を下げるためには、SAP専門の転職エージェントの利用がオススメ

いろいろな業種を扱っているエージェントでは、SAPについて何も知らない方が多いのはもちろんなのですが、それがSAP業界での転職の難易度を上げてしまう可能性があります。

私たちが運営するSAPテンショクでは現役のSAPコンサルタントが運営しています。
そのため、経験豊富なSAPコンサルタントがキャリア相談に乗り、希望に沿った求人をご提示可能です。
また、SAPの有識者として企業側に最適な提案や交渉も行うことも可能なので、少し難しそうな求人に対しても私たち経由であれば書類選考が通ることがあります。

SAPテンショクで扱う求人の特徴
●激務かもしれないがスキルがつく導入コンサル求人から、安定した生活を送れる情シス部門でのSAP保守求人まで幅広く紹介可能
●年収1000万円を超える求人の紹介が可能

もし、少しでもSAP業界での転職を検討している方は是非ご登録くださいね!

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この記事を書いた人

株式会社スプラッシュエンジニアリング(https://splash-eng.com/)の代表取締役。

新卒でSAPエンジニアとして働き始め、SAPエンジニア・コンサルタント歴は10年以上。
2015年にシステム開発会社である株式会社Luxyを創業し2021年にバイアウト。その後、受託開発会社の株式会社アガルートITパートナーズ代表取締役も兼任。
2024年にこれまでの会社の代表を退任し株式会社スプラッシュエンジニアリングを創業。

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