SAP Basisエンジニアの将来性と需要を徹底解説

「SAP Basisの将来性ってあるのかな?」

という疑問をお持ちではないですか?

新しい技術が数多く出てきているため、昔から存在するSAP Basisの将来性が不安になる方もいるかと思います。
そこで本記事ではSAP Basisを担当するBasisエンジニアの将来性に関する、以下内容を紹介します。

  • SAP Basisエンジニアの将来性
  • Basisエンジニアの需要
  • Basisエンジニアに求めるスキル
  • Basisエンジニアが目指すべきキャリア

SAP Basisの将来性が気になっているあなたにとって、参考になる内容となっております。
ぜひ最後までご覧ください。

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目次

SAP Basisエンジニアとは?

SAP Basisエンジニアは、SAPシステムの基盤を支える重要な役割を持ちます。
Basisエンジニアの主な業務は以下が挙げられます。

  • SAPシステムのインストールと設定
  • システム監視とシステムバックアップ
  • セキュリティ管理
  • ジョブ管理

SAPシステムが安定して効率的に動作するように監視や対応を行います。
また、技術的な知識とビジネスプロセスの理解を兼ね備え、組織のIT基盤を担う重要な存在です。

SAP Basisエンジニアの将来性

SAP Basisエンジニアの将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
将来性が明るい要因として、以下3つあります。

  • 2027年問題に対して需要が高い
  • SAPシステムを動かす基盤部分であり必ず需要はある
  • SAP製品のシェアは高いため需要なくならない

これらの要因により、SAP Basisエンジニアの専門性は今後も高く評価され続けると予想されます。
特にクラウド化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、重要性は増していくでしょう。

それぞれ一つずつ説明していきます。

2027年問題に対して需要が高い

SAPのERPシステムにおいて、2027年問題が控えています。

SAP2027年問題とは

大手企業を中心に世界中で導入されている、SAP社の基幹システムパッケージERPソリューション「SAP ECC6.0」の標準保守(メインストリームサポート)が2027年末で期限を迎えるという問題。

2027年問題へ対応するために、多くの企業がSAP S/4HANAへの移行を検討しています。
移行プロジェクトでは、システム基盤の再構築や最適化が必要となるため、Basisエンジニアの専門知識が不可欠です。

そのため、Basisエンジニアの需要が高まっています。

SAPシステムを動かす基盤部分であり必ず需要はある

SAP Basisは、SAPシステムの基盤であり重要なモジュールです。
Basisは以下の要素を担当しており、ビジネスの継続性に直結する業務です。

  • アプリケーションの安定稼働
  • パフォーマンス最適化
  • セキュリティ確保

SAPを利用する企業が存在する限り、Basisエンジニアの需要は継続的に存在します。

SAP製品のシェアは高いため需要はなくならない

SAPは企業向けERPソフトウェア市場において世界的に高いシェアを誇っています。
多くの大企業や中堅企業がSAP製品を採用しており、その傾向は今後も続くと予想されます。

SAPのエコシステムが拡大し続ける中で、Basisエンジニアの専門性は常に求められ、需要が途絶えることはないでしょう。

SAP Basisエンジニアの需要

SAP Basisエンジニアの需要は堅調であり、市場での評価も高いと言えます。
需要について以下の観点から説明ができるでしょう。

  • SAP Basisエンジニアの求人数
  • SAP Basisエンジニアの年収相場

一つずつ確認していきます。

SAP Basisエンジニアの求人数

各フリーランスエージェントでの案件数を調べました。
※2024年9月時点で公開されている案件のみ

エージェント名案件数URL
SAPフリーランスバンク3件https://sap-career.com/freelancebank/
ハイパフォーマーSAP6件https://www.high-performer.jp/sap/
FORSTER Freelans1件https://freelance.fosternet.jp/
PE-BANK4件https://pe-bank.jp/
Bizlink2件https://freelance.bizlink.io/

フリーランスエージェントによって取り扱っている案件数は変わりますが、各エージェントでBasis案件を取り扱っています。

自分のキャリアにあったSAP Basis案件を探してみましょう。

SAPフリーランスの新着案件

SAP Basisエンジニアの年収相場

SAP Basisエンジニアの年収相場は、経験や技術力に応じて幅広いです。
フリーランスの場合は以下のような分類ができます。

  • 保守運用業務:80~90万円
  • SAP Basisエンジニア:100~130万円
  • SAP Basisコンサルタント:150~170万円

市場動向や個人のスキルセットによって変動するため、常に自己研鑽が求められます。

SAP Basisエンジニアに求めるスキル

SAP Basisエンジニアには、技術的なスキルだけでなく、ビジネス理解力やコミュニケーション能力など、幅広いスキルが求められます。

具体的に以下のスキルが求められるでしょう。

  • Basisモジュールの理解と運用経験
  • データベース、ネットワーク知識
  • 英語スキル
  • コミュニケーションスキル
  • SAP製品の最新技術情報

一つずつ解説していきます。

Basisモジュールの理解と運用経験

SAP Basisモジュールに関する深い理解と実践的な運用経験は、Basisエンジニアの核となるスキルです。具体的には以下の作業が代表的な作業になり、いずれもBasisスキルが必要な作業です。

  • SAPシステムのインストール/設定
  • パフォーマンスチューニング
  • セキュリティ管理
  • バックアップ・リカバリ

また、SAP NetWeaver技術プラットフォームやSAP S/4HANA、SAP C/4HANAなどの最新技術に関する知識も重要です。

実際のプロジェクト経験を通じて、これらのスキルを実践的に磨くことが求められます。

データベース、ネットワーク知識

SAP Basisエンジニアは、データベース管理とネットワーク技術に関する幅広い知識が必要です。

主要なデータベース(Oracle、Microsoft SQL Server、SAP HANAなど)の構造や最適化技術、バックアップ・リカバリ手順を理解/実施できることが求められます。

また、重要なデータを保管し運用するために、ネットワーク設計、セキュリティ、負荷分散、ファイアウォール設定などのネットワーク/セキュリティスキルも必須です。

これらの知識は、SAPシステムのパフォーマンス向上やトラブル発生時の解決に直接的に役立ちます。

英語スキル

グローバル企業で使用されることが多いSAPシステムでは、英語スキルが重要です。

技術文書やマニュアルの多くが英語で書かれているため、特に読解力は必須でしょう。

また、海外のSAPサポートチームとのやり取りや、グローバルのシステム導入プロジェクトへの参加機会も多いため、コミュニケーション能力としての英語力も求められます。

英語スキルを保持することで、Basisエンジニアとしての市場価値が一気に高まりますのでぜひ勉強しましょう。

コミュニケーションスキル

Basisエンジニアは技術チームだけでなく、ビジネス部門や経営層とも頻繁にコミュニケーションを取る必要があります。

複雑な技術的な内容を経営層や管理職などのITに詳しくない方たちへわかりやすく説明する能力や、プロジェクト管理におけるコミュニケーション能力が求められます。

また、チーム内でのコラボレーションやナレッジシェアリングも重要な役割となるため、円滑なコミュニケーションスキルは不可欠です。

SAP製品の最新技術情報

SAP製品は日々進化を続けているため、最新の技術動向やアップデート情報を常にキャッチアップすることが重要です。
以下がSAPの新しい技術であり、それぞれの知識を持つことによりBasisエンジニアとしての価値が上がるでしょう。

  • SAP S/4HANA
  • SAP Cloud Platform
  • SAP Fiori
  • SAP BTP

AI、機械学習、IoTなどの先端技術とSAPシステムの統合に関する知識も、将来的に重要性を増すでしょう。

SAPのオフィシャルサイトやコミュニティフォーラムを定期的にチェックし、継続的な学習を心がけることが求められます。

SAP Basisエンジニアが将来的に目指すべきキャリア

Basisエンジニアには、技術の進化とビジネスニーズの変化に応じて、キャリアを発展させていく道筋があります。
将来的に目指すべきキャリアとしては、以下の2つが挙げられます。

  • SAPシステムの新技術に詳しいBasis担当者
  • 数多くのSAP導入、アップグレードを経験したBasis担当者

それぞれ解説していきます。

SAPシステムの新技術に詳しいBasis担当者

SAPシステムの新技術に詳しいBasis担当者は、組織のDXを進める上で重要な役割を担います。
具体的な新技術は以下が挙げられます。

  • SAP S/4HANA
  • SAP Cloud Platform
  • SAP Fiori
  • AI/機械学習

それぞれの技術の内容や特性を理解した上で、どのように導入すべきなのかを考えて提案できる人材は非常に貴重です。

ただし、継続的な勉強と自己学習が必要になるため、費用はかかりますがSAP認定資格の取得や最新のトレーニングプログラムへの参加がオススメです。

数多くのSAP導入、アップグレードを経験したBasis担当者

様々なSAP導入やアップグレードプロジェクトを経験したことがあるBasis担当者は貴重な人材です。

業態や規模が異なる業界/企業での導入経験を積むことで、様々な課題に対する解決策を提案できるようになります。
また、複雑なシステム環境での移行やインテグレーションの経験は、大規模プロジェクトのリーダーや技術アドバイザーとして活躍できるでしょう。

積極的に新しいプロジェクトに参加し、チャレンジングな役割を引き受けることで、他の人が持っていないスキルや知識を身につけられるでしょう。

まとめ

今回はSAP Basisエンジニアの将来性について解説しました。
SAP BasisはSAPシステムにとってなくてはならないモジュールであり、今後も需要がなくなることはないでしょう。

SAP Basisエンジニアを目指している方は安心して目指してくださいね。

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この記事を書いた人

SAPキャリアは、SAP人材に特化した人材サービスを展開しています。現在は主にSAPフリーランス向けに案件紹介をしています。ご興味がある方は是非SAPフリーランスバンクにご登録ください!

また、SAP技術情報を発信するSAPラボも運営しています。

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