「ABAPって将来性は大丈夫かな?」
ABAPで仕事をしていて、上記のような疑問を持っている方も多いかと思います。
ABAPはSAP独自言語のため、SAPの動向に左右される可能性が非常に高いです。
そのため、将来性が見えにくいと感じる方も多いかと思います。
そこでこの記事では、ABAPの将来性に関する以下の内容をまとめました。
- ABAPの現在の需要
- ABAPの将来性と今後のリスク
- ABAPエンジニアが今後伸ばしていくべきスキル
ABAPに関わるあなたにとって参考になる記事になっているかと思います。
是非ご覧ください。
SAPフリーランスの新着案件
【MM】
【PP】
製造業向けSAP PP領域の工場展開支援
- 要スキル:
- ・PP/MMのSAP導入をコンサルとして要件定義の対応経験のある方 ・顧客と直接対話し、業務を進めて頂く事が可能な方 ・国内の工場への出張対応が可能な方(関西方面や九州など)
- 月額単価:
- ~1,700,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では顧客用テンプレートをベースとした国内工場へのSAP展開プロジェクトにおいて、PPコンサルタントとしてFit&GAP、課題検討、テストや移行支援などを実施いただきます。 勤務地は東京都で基本オンサイト勤務となりますが、関西方面や九州など、国内の工場への出張対応も含まれます。 現場での直接的なコミュニケーションを通じて、プロジェクトを円滑に進めることが求められます。
【SD】
大手国内SIer関連会社に対するテンプレート展開PJの要件定義支援(SD)
- 要スキル:
-
SD領域における要件定義の対応経験
-
顧客折衝し業務を推進していける方
-
導入系プロジェクトの上流経験があり、ミドルクラス以上のスキルをお持ちの方
-
- 月額単価:
- ~1,750,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではSAPテンプレートを用いて関連会社への展開していくプロジェクトにおいて、SDコンサルタントとして要件定義からご担当いただきます。 上流工程からプロジェクトに深く関与し、業務プロセスの最適化に貢献できるやりがいのあるポジションです。
【FI】
大手国内SIer関連会社に対するテンプレート展開PJの要件定義支援(FI)
- 要スキル:
- ・FI領域における要件定義の対応経験 ・顧客折衝し業務を推進していける方
- 月額単価:
- ~1,750,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では、大手国内SIerの関連会社に対するSAPテンプレート展開プロジェクトにおいて、FI(財務会計)領域の要件定義フェーズからご参画いただきます。 プロジェクトは、既存のSAPテンプレートを活用し、関連会社の業務プロセスに適合させる形で進行します。 そのためFI領域における業務知識と要件定義の経験を活かし、顧客との折衝を通じて要望に対する提案をして実行していくことが求められます。
【FI】
輸送用機器企業様向けS/4導入案件支援
- 要スキル:
- S/4HANAでの上流工程の業務経験
- 月額単価:
- ~1,600,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
本案件では輸送用機器企業様の国内基幹システムをSAP S/4HANAへ移行するプロジェクトにおいて、上流工程の支援をご担当いただきます。
同社の海外向けS/4販売物流テンプレートを日本市場向けにロールインするプロジェクトであり、現在は基本設計フェーズに着手しており2027年1月のリリースを予定しています。
このプロジェクトではS/4HANAでの上流工程の業務経験を活かし、要件定義や設計などのフェーズに取り組んで頂きます。
【CO】
【FI】
S/4HANA Privateの導入支援(開発~単体テスト)
- 要スキル:
- ・ABAP開発経験5年以上 【尚可】 ・基本設計者と開発者をつなぐ品質管理やリーダーポジションの対応経験
- 月額単価:
- ~850,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では精密機器業界のクライアントにおけるS/4HANA Private導入プロジェクトにて、会計系モジュール(FI/CO)に関する詳細設計以降の工程をご担当いただきます。 具体的には、ABAPやFioriを用いた開発業務や単体テストの実施が主な業務となります。 また基本設計者と開発者の橋渡し役として、品質管理やリーダーポジションを担っていただくことも期待されています。
【PP】
生産領域(PP)でのテスト工程支援
- 要スキル:
- ・テスト工程におけるSAP導入のプロジェクト経験がある方 ・PPモジュール経験があり、顧客と対峙してタスクの推進ができる方 ※コミュニケーション力重視
- 月額単価:
- ~1,500,000円 / 月
- 稼働場所:
- フルリモート
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 国内大手化学品メーカー向けのS/4 HANAへの移行プロジェクトにおいて、S/4チームの生産チームメンバー・タスクリーダーとして稼働頂きます。 ・結合テスト、システムテスト、ユーザテストの計画・推進・実施 ・ユーザ教育(業務変更点説明、オペレーション教育)および移行タスクの推進(業務切替、システム切替の周知や啓蒙活動)
【CO】
【FI】
ハードウエアリプレイスに伴うSAPシステム検証支援
- 要スキル:
- SAPの会計領域(FI/CO)の知識がある方
- 月額単価:
- ~800,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではサーバの引っ越しに伴い、SAPシステムの機能変更はないものの、システムが正しく動作するかを検証するプロジェクトとなります。
対象モジュールはFI/COであり以下の対応を実施頂きます。
- 該当モジュールにおけるテストシナリオ作成
- システムデータ作成
- SAPの動作確認
【SD】
空調機メーカーS/4導入におけるFiori設計支援
- 要スキル:
- ・要件確認から設計書修正~開発受入実施ができる方 ・デバックで不具合箇所を特定できる方 ・販売領域における標準テーブルの知識を持っている方
- 月額単価:
- ~1,100,000円 / 月
- 稼働場所:
- フルリモート
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では空調機メーカーのS/4HANA導入プロジェクトにおいて、Fioriの設計以降の作業をご担当いただきます。 要件確認から設計書の修正、開発受入実施までを担い、販売領域における標準テーブルの知識を活かしてデバッグによる不具合箇所の特定など、Fioriアプリケーションの品質向上に貢献していただきます。
【MM】
【PP】
電気機器メーカー向けSAPの運用保守支援
- 要スキル:
-
業務要件を整理し、設計書の作成およびABAP開発が可能な方 ※JrコンサルタントやSEレベルの方が望ましい
-
- 月額単価:
- ~1,000,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では電気機器メーカーのSAPシステムにおける運用保守およびアドオン開発をご担当いただきます。 主にMM(在庫管理)およびPP(生産計画)領域において、業務要件の整理から設計書の作成、ABAPによる開発までを一貫して対応していただきます。 JrコンサルタントやSEレベルの方が望ましく、実務経験を積みながらスキルアップを図りたい方に最適なポジションです。
【MM】
【SD】
ERPシステム要件定義支援
- 要スキル:
- パラメータ定義(要件をカスタマイズに落とし込む)やアドオン機能設計ができること
- 月額単価:
- ~1,300,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではERPシステムの要件定義フェーズにおいて、パラメータ定義(要件をカスタマイズに落とし込む)やアドオン機能設計をご担当いただきます。 MM(在庫管理)およびSD(販売管理)領域における業務要件の整理から、設計書の作成、カスタマイズ設定、アドオン設計までを一貫して対応していただきます。 要件定義フェーズからプロジェクトに深く関与し、業務プロセスの最適化に貢献できるやりがいのあるポジションとなります。
そもそもABAPとは?

ABAPは、SAPシステムで利用されている独自のプログラミング言語です。
SAPシステム上でのアドオン開発に利用されており、SAP導入企業の業務プロセスを効率化する上で重要な役割を果たしています。
ABAPについて、以下内容を詳しく説明します。
- ABAPはSAP独自のプログラミング言語
- ABAPはSAPシステムでのアドオン開発に利用される
ABAPを扱うABAPエンジニアについて詳しく解説した記事がありますので、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ABAPはSAP独自のプログラミング言語
ABAPの正式名称は「Advanced Business Application Programming」のそれぞれの単語の頭文字を取ってABAPとしており、アバップと呼ばれています。
1980年代に誕生し、それ以来SAPシステムの導入/開発に必要不可欠なツールとして利用されています。
プログラミング言語としては、COBOLのような基礎的なプログラミング言語に近い記述方法です。
また、オブジェクト指向の概念を取り入れており、開発がスムーズに進むような工夫が施されています。
ABAPはSAPシステムでのアドオン開発に利用される
ABAPは標準機能では実現できないような、クライアントの業務プロセスを補完するためのアドオンプログラムを開発するために利用されます。
また、特定のシステムとSAPシステム間で自動的にデータ連携を行う場合にも、ABAPでプログラミングを開発し実現します。
他にもデータ入力を効率化する「バッチインプット」や独自の画面を作れる「Dynpro(ディンプロ)」もあり、様々な開発が可能です。
ABAPの技術的な知識については、別メディアのSAPラボで幅広く解説しているので、参考にしてみてください。

求人状況からわかるABAPの需要

ABAPエンジニアはSAPシステムの導入には必要なため、一定数の需要があります。
具体的に実際の求人数や年収相場などを確認していきます。
フリーランスのABAPスキルの求人数
各フリーランスエージェントサイトで実際のABAP案件を調査しました(2024年10月時点)。
エージェント | 案件数 | URL |
---|---|---|
SAPフリーランスバンク | 14件 | https://sap-career.com/freelancebank/ |
TechStock | 3件 | https://tech-stock.com/ |
FOSTER Freelance | 2件 | https://freelance.fosternet.jp/ |
PE-BANK | 11件 | https://pe-bank.jp/ |
Bizlink | 3件 | https://freelance.bizlink.io/ |
レバテックフリーランス | 1件 | https://freelance.levtech.jp/ |
各エージェントによって案件数は違いますが、これだけのABAP関連の案件があるため、案件を獲得するハードルは高くないといえるでしょう。
また、SAP S/4HANAへのシステム移行プロジェクトが増加しており、ABAPエンジニアの需要が高まっています。
SAPフリーランスの新着案件
【MM】
【PP】
製造業向けSAP PP領域の工場展開支援
- 要スキル:
- ・PP/MMのSAP導入をコンサルとして要件定義の対応経験のある方 ・顧客と直接対話し、業務を進めて頂く事が可能な方 ・国内の工場への出張対応が可能な方(関西方面や九州など)
- 月額単価:
- ~1,700,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では顧客用テンプレートをベースとした国内工場へのSAP展開プロジェクトにおいて、PPコンサルタントとしてFit&GAP、課題検討、テストや移行支援などを実施いただきます。 勤務地は東京都で基本オンサイト勤務となりますが、関西方面や九州など、国内の工場への出張対応も含まれます。 現場での直接的なコミュニケーションを通じて、プロジェクトを円滑に進めることが求められます。
【SD】
大手国内SIer関連会社に対するテンプレート展開PJの要件定義支援(SD)
- 要スキル:
-
SD領域における要件定義の対応経験
-
顧客折衝し業務を推進していける方
-
導入系プロジェクトの上流経験があり、ミドルクラス以上のスキルをお持ちの方
-
- 月額単価:
- ~1,750,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではSAPテンプレートを用いて関連会社への展開していくプロジェクトにおいて、SDコンサルタントとして要件定義からご担当いただきます。 上流工程からプロジェクトに深く関与し、業務プロセスの最適化に貢献できるやりがいのあるポジションです。
【FI】
大手国内SIer関連会社に対するテンプレート展開PJの要件定義支援(FI)
- 要スキル:
- ・FI領域における要件定義の対応経験 ・顧客折衝し業務を推進していける方
- 月額単価:
- ~1,750,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では、大手国内SIerの関連会社に対するSAPテンプレート展開プロジェクトにおいて、FI(財務会計)領域の要件定義フェーズからご参画いただきます。 プロジェクトは、既存のSAPテンプレートを活用し、関連会社の業務プロセスに適合させる形で進行します。 そのためFI領域における業務知識と要件定義の経験を活かし、顧客との折衝を通じて要望に対する提案をして実行していくことが求められます。
【FI】
輸送用機器企業様向けS/4導入案件支援
- 要スキル:
- S/4HANAでの上流工程の業務経験
- 月額単価:
- ~1,600,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
本案件では輸送用機器企業様の国内基幹システムをSAP S/4HANAへ移行するプロジェクトにおいて、上流工程の支援をご担当いただきます。
同社の海外向けS/4販売物流テンプレートを日本市場向けにロールインするプロジェクトであり、現在は基本設計フェーズに着手しており2027年1月のリリースを予定しています。
このプロジェクトではS/4HANAでの上流工程の業務経験を活かし、要件定義や設計などのフェーズに取り組んで頂きます。
【CO】
【FI】
S/4HANA Privateの導入支援(開発~単体テスト)
- 要スキル:
- ・ABAP開発経験5年以上 【尚可】 ・基本設計者と開発者をつなぐ品質管理やリーダーポジションの対応経験
- 月額単価:
- ~850,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では精密機器業界のクライアントにおけるS/4HANA Private導入プロジェクトにて、会計系モジュール(FI/CO)に関する詳細設計以降の工程をご担当いただきます。 具体的には、ABAPやFioriを用いた開発業務や単体テストの実施が主な業務となります。 また基本設計者と開発者の橋渡し役として、品質管理やリーダーポジションを担っていただくことも期待されています。
【PP】
生産領域(PP)でのテスト工程支援
- 要スキル:
- ・テスト工程におけるSAP導入のプロジェクト経験がある方 ・PPモジュール経験があり、顧客と対峙してタスクの推進ができる方 ※コミュニケーション力重視
- 月額単価:
- ~1,500,000円 / 月
- 稼働場所:
- フルリモート
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 国内大手化学品メーカー向けのS/4 HANAへの移行プロジェクトにおいて、S/4チームの生産チームメンバー・タスクリーダーとして稼働頂きます。 ・結合テスト、システムテスト、ユーザテストの計画・推進・実施 ・ユーザ教育(業務変更点説明、オペレーション教育)および移行タスクの推進(業務切替、システム切替の周知や啓蒙活動)
【CO】
【FI】
ハードウエアリプレイスに伴うSAPシステム検証支援
- 要スキル:
- SAPの会計領域(FI/CO)の知識がある方
- 月額単価:
- ~800,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではサーバの引っ越しに伴い、SAPシステムの機能変更はないものの、システムが正しく動作するかを検証するプロジェクトとなります。
対象モジュールはFI/COであり以下の対応を実施頂きます。
- 該当モジュールにおけるテストシナリオ作成
- システムデータ作成
- SAPの動作確認
【SD】
空調機メーカーS/4導入におけるFiori設計支援
- 要スキル:
- ・要件確認から設計書修正~開発受入実施ができる方 ・デバックで不具合箇所を特定できる方 ・販売領域における標準テーブルの知識を持っている方
- 月額単価:
- ~1,100,000円 / 月
- 稼働場所:
- フルリモート
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では空調機メーカーのS/4HANA導入プロジェクトにおいて、Fioriの設計以降の作業をご担当いただきます。 要件確認から設計書の修正、開発受入実施までを担い、販売領域における標準テーブルの知識を活かしてデバッグによる不具合箇所の特定など、Fioriアプリケーションの品質向上に貢献していただきます。
【MM】
【PP】
電気機器メーカー向けSAPの運用保守支援
- 要スキル:
-
業務要件を整理し、設計書の作成およびABAP開発が可能な方 ※JrコンサルタントやSEレベルの方が望ましい
-
- 月額単価:
- ~1,000,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件では電気機器メーカーのSAPシステムにおける運用保守およびアドオン開発をご担当いただきます。 主にMM(在庫管理)およびPP(生産計画)領域において、業務要件の整理から設計書の作成、ABAPによる開発までを一貫して対応していただきます。 JrコンサルタントやSEレベルの方が望ましく、実務経験を積みながらスキルアップを図りたい方に最適なポジションです。
【MM】
【SD】
ERPシステム要件定義支援
- 要スキル:
- パラメータ定義(要件をカスタマイズに落とし込む)やアドオン機能設計ができること
- 月額単価:
- ~1,300,000円 / 月
- 稼働場所:
- 東京都
- 稼働率:
- 100%
- 作業内容:
- 本案件ではERPシステムの要件定義フェーズにおいて、パラメータ定義(要件をカスタマイズに落とし込む)やアドオン機能設計をご担当いただきます。 MM(在庫管理)およびSD(販売管理)領域における業務要件の整理から、設計書の作成、カスタマイズ設定、アドオン設計までを一貫して対応していただきます。 要件定義フェーズからプロジェクトに深く関与し、業務プロセスの最適化に貢献できるやりがいのあるポジションとなります。
正社員のABAPスキルの求人数
正社員の転職サイトでもABAP案件を調査しました。
転職サイト | 求人数 | URL |
---|---|---|
マイナビ転職 | 18件 | https://tenshoku.mynavi.jp/ |
リクナビNEXT | 81件 | https://next.rikunabi.com/ |
Green | 168件 | https://www.green-japan.com/ |
正社員の求人数も数多くあるため、ABAPスキルを持った状態で職に困ることは少ないでしょう。
SAPキャリアでは、SAP専門の転職エージェント「SAPテンショク」を運営しています。
キャリア相談だけでも問題ありませんので、現状を変えたい方は是非一度ご相談ください。
ABAPでの開発を行う求人の年収相場
エージェントの案件を調べた結果、ABAP開発を行うフリーランスエンジニアの月単価は70~90万円です。
正社員の場合は、転職後の初年度年収が400~550万円です。
ABAPを扱えるエンジニア自体の数が多くないため、単価が高く設定されています。
以下業務を担当するABAPエンジニアはより市場価値が高く、さらに高い単価を見込めるでしょう。
- ABAPエンジニアをまとめるレビュー役
- アップグレードなどでの調査を行う担当者
- ABAPは根強い需要があり、市場から求められている
SAPシステムを導入している企業が多いため、導入に必要なABAPエンジニアも求められ続けています。
また、SAPシステム導入後のシステム保守や機能拡張、アップグレードなど、継続的な業務が発生するため、市場からの需要が安定しています。
SAPを導入している企業があり続ける限り、ABAPがなくなることはないでしょう。
ABAPの将来性は短期目線で見ると明るい

ABAPの将来性は短期的な視点では明るいといえます。
具体的に以下の要因が挙げられます。
- SAP製品のシェアは高いため需要がある
- ABAPを利用したアドオン開発における最適な機能構築が可能
- 2027年問題に対する需要が高い
SAP製品のシェアは高いため需要がある
SAPは企業向けERPシステム市場において高いシェアを誇っており、その結果ABAPエンジニアへの需要も高い水準を維持しています。
特にグローバル展開している大企業の多くがSAPシステムを採用しており、導入規模も大きくなるため、ABAPを使った開発も比例して大きくなります。
上記でも説明しましたが、システム導入後に保守や機能拡張などを行うため、すでに導入している企業からも需要を見込めるでしょう。
ABAPを利用したアドオン開発における最適な機能構築が可能
SAPはベストプラクティスという最善の事例を用意し、それを軸に導入することを前提に作られています。
しかし、細かな部分でどうしても業務に合わない部分があります。
その業務をクライアントにあわせて効率化するために行うのが、ABAPを利用したアドオン開発です。
クライアントの業務要件にあったプログラムを個別で開発し、企業固有の要件に対応できるため、より効率化を図れるでしょう。
2027年問題に対する需要が高い
SAPが提供していて全世界に広まっているERPパッケージ(ECC6.0)のサポート終了期限が、2027年に迫っています。
ECC6.0の後継パッケージとして「S/4 HANA」が提供されており、現在ECC6.0を利用しているユーザーはS/4 HANAへ移行することが多いです。
企業の多くがECC6.0からS/4 HANAへの移行することにより、移行プロジェクトが今後増えてくるでしょう。
移行やアップグレードに携わるABAPエンジニアが必要になるため、今後もABAPエンジニアの需要が低くなることはないといえます。
ABAPが抱える将来的なリスク

短期的な需要はあるものの、長期的に考えた際にはいくつかのリスクに直面する可能性があります。
具体的に考えられるリスクは以下の3つです。
- 2027年以降の需要の落ち込み
- SAPシステムから他社製品へのシステムリプレイス
- ライバル企業の追随によるシェア率の低下
ひとつずつ解説していきます。
2027年以降の需要の落ち込み
上記でも紹介した2027年問題で高まっていた需要は、移行が完了したタイミングで落ち着くと見られています。
移行完了後に発生した要望や課題、システム保守という需要は一定レベルであるものの、移行で発生していた開発案件の需要は落ち着くでしょう。
その時期はABAPエンジニア間で案件の取り合いが発生する可能性が高いです。
SAPシステムから他社製品へのシステムリプレイス
ECC6.0からのシステム移行先がS/4 HANAであるケースが多いものの、一部の企業が他社製品へのリプレイスを検討する可能性があります。
クラウドベースのERPシステムの台頭や、より低コストで導入ができる中堅・中小企業向けのERPシステムが出てきたことにより、コスト削減を目的として移行することが考えられるでしょう。
ABAPはSAPシステム独自言語であり他パッケージでは利用ができないため、SAP以外へのリプレイスがされた場合は移行案件として参画できる案件が減ってしまいます。
ライバル企業の追随によるシェア率の低下
ERPシステム市場の競争が激化し、SAPのシェアが低下した場合、ABAPエンジニアの参画する案件が減少します。
上記でも記載しましたが、他企業のERPシステムが出てきたことにより、市場シェアが変化する可能性があるでしょう。
具体的には、以下の企業のクラウドERPシステムが市場シェアを広げています。
- Oracle:Oracle ERP Cloud
- Microsoft:Microsoft Dynamics365
SAPのシェアが下がるに伴いABAPの案件も減少するため、注意が必要です。
ABAPエンジニアがこれから伸ばしていくべきスキル

ABAPエンジニアが将来的なリスクに備え、キャリアの可能性を広げるためには、ITスキルおよび、ビジネススキルを高める必要があります。
具体的に以下のスキルを高めることで、日々変化する環境において市場価値の高い人材として活躍し続けられるでしょう。
- ABAP以外の開発スキル
- ビジネス理解力
- コミュニケーション力
- 英語スキル
ひとつずつ解説していきます。
ABAP以外の開発スキル
ABAPに加えて、他のプログラミング言語やクラウド技術、AI/機械学習などの最新技術を学ぶことで、キャリアの選択肢を広げられます。
特に、SAPのクラウドソリューションに関連する技術の習得が有効です。
SAP Cloud Platformでの開発には、以下プログラミング言語のスキルが必要になるため、この言語を習得するのがよいでしょう。
- Java
- JavaScript
- Python
SAP Fioriを活用したフロントエンド開発では、一般的なWebアプリケーションの知識である以下の技術が必要です。
- HTML5
- CSS3
- JavaScript
どのようなスキルを習得していくのかは自身のキャリアを踏まえて考える必要があるため、今後のキャリアを考えて決めていくのがよいでしょう。
ビジネス理解力
企業の業務プロセスや業界特有の課題を理解する能力も重要です。
ビジネス視点でシステムを捉えることで、業務側からもシステム側からも業務を理解できる価値の高い人材になれるでしょう。
具体的には、以下のような企業の主要な業務の基本的な知識の習得をオススメします。
- 財務会計
- 生産管理
- 販売管理
- 人事管理
また、最新のトレンドであるデジタルトランスフォーメーション(DX)などを理解することで、技術とビジネスを結びつける提案ができるようになるでしょう。
コミュニケーション力
技術者とビジネスユーザーの橋渡し役として、コミュニケーション力は不可欠です。
業務要件を正確に理解し、システムに落とし込んだ内容をわかりやすく説明する能力が求められます。
特に、複雑なSAPシステムの機能や、技術的な制約を非技術者に理解してもらうためのスキルを持っている場合は、プロジェクトで重宝されるでしょう。
また、チーム内でのやりとりや、クライアントとの折衝においてもコミュニケーション力が求められるため、コミュニケーション力を高めることをオススメします。
英語スキル
グローバル企業でのプロジェクトや、海外のSAPコミュニティとの交流のために、英語スキルは重要です。
SAPに限らずITの技術文書は英語で書かれていることが多く、最新技術の理解やシステムの仕様を理解するためには英語を読める力が必要になります。
また、英語スキルがあるとグローバル導入プロジェクトへの参加のチャンスが生まれます。
グローバル導入プロジェクトの経験を持っている場合、その後にプロジェクトへアサインされる際にプラスで働くことが多いです。
SAP Communityなどの国際的なサイトに参加し、知識を共有したり、問題解決のヒントを得たりする上でも英語スキルは不可欠です。
まとめ
今回は、ABAPの将来性についてまとめました。
ABAPは一時的には需要は高まりますが、その後の案件は少なくなる可能性があります。
ABAP以外の案件にも参画できるよう自身のスキルセットを多角化することで、案件が取れないリスクを減らせるでしょう。
ABAPエンジニアをしつつ、さらなるキャリアアップができるようにアンテナを高くしておくことが大事になるため、意識してみるとよいでしょう。